2008年02月01日
慶應義塾大学病院(東京都新宿区) 看護部長
木村 チヅ子
「看護師を活用しましょう」
患者・家族は受診の際、医師の説明をはじめ看護師の技術・対応をことこまかに観察し、病院選びの参考にします。看護師は医療者のなかでも最も患者に身近で接する職種ですので、患者の医療者に対する信頼・不信を敏感に感じ、常に顔色・表情や医師とのやり取りを観察し対応を考えております。しかし、患者・家族から見れば看護師はいつも忙しいそうで声をかけることさえ遠慮してしまうという反応があるのも事実です。
安心・納得の医療の提供には医療者と患者双方のコミュニケーションが大切であり、その第一歩として看護師を活用して患者からもアプローチしていくことが安心と納得へとつながります。
最近、「専門看護師」や「認定看護師」を配置し、患者の医療・看護のニーズに応えている医療機関があります。専門看護師や認定看護師は、特定の領域で熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護を実践できる看護師であり、それぞれの領域における医療・看護に関して専門的知識と卓越した技術で対応ができます。2007年4月の医療法改正で専門性の広告が拡大され、7月からは専門看護師と認定看護師の広告掲載が可能になりました。今や、その存在は患者の病院選択を促すものとして注目されています。まずは身近の看護師に気軽に声をかけてみましょう。心強い資源として役立ちます。
1.安心・納得の医療を受けるためには、患者からのアプローチが必要。
(1)知りたいことははっきりさせる
できれば事前に情報源をあたっておきましょう。
質問しないと理解していると勘違いされることがあります。
「わからないことがはっきりしない」ということを伝えるのも大切です。
(2)質問は整理し、優先順位をつける
一番心配なことをまず訊きましょう。
答えを理解するまで反復して確認しましょう。
聞き逃したことは整理して次の機会に改めて質問するようにしましょう。
(3)情報を集める
図書館・インターネットを活用しましょう。
2.でもなかなか訊きにくい。そんなときは看護師を介してコミュニケーションをとる。
(1)看護師は医師と患者のコミュニケーションを仲介する役割を持っています。
(2)患者とその家族が医療を理解しよりよい選択ができるように支援をします。
(3)看護師を活用することが安心・納得の医療の第一歩です。
*医療機関の大小にかかわらず、「専門看護師」「認定看護師」が存在する場合は、病院の正面玄関やロビーに掲げてある医師の紹介とともに「専門性の広告」として紹介・掲示が認められています。
【専門看護師】
がん看護、小児看護、精神看護、地域看護、母性看護、老人看護、感染症看護、
急性・重症患者看護、慢性疾患看護
【認定看護師】
がん化学療法看護、がん性疼痛看護、感染管理、救急看護、手術看護、小児救急看護、
新生児集中ケア、摂食・嚥下障害看護、透析看護、糖尿病看護、乳がん看護、訪問看護、緩和ケア、集中ケア、認知症看護、皮膚・排泄ケア、不妊症看護

