2009年03月26日
「わたしと薬」 (大阪府・18歳 男性)
薬の力は偉大だ。今の時代、少々の病気であれば、薬を飲めば元気になる。だから僕は、ちょっと熱が出ただけで、頭痛がしただけで、吐き気がしただけで、薬に頼ってしまう。薬には、これまで何度助けられてきただろうか。感謝してもしきれないくらいだ。
以前、テレビで、薬でおかしくなっていく若者を特集しているのを見たことがある。薬といっても、麻薬のことである。彼らは、それを「薬」と言って飲む。もちろん、副作用も知りながら。
現実社会の悩みや苦痛は、彼らにしてみれば、病気のようなものだ。そのような現実から逃れるために「薬」を飲む。そして、その副作用から逃れるために、また「薬」を飲む。誰かが止めないと永遠に続く、悪循環である。彼らは、「薬」に洗脳されてしまっている。
医学は目覚ましく進歩し、以前なら治らなかった、もしくは、死を意味した病気でさえ、薬を飲めば生き続けられる場合も増えてきた。薬の力は偉大なのだ。
でも、僕が薬を飲み続けないと生きられない病気にかかってしまったら、どう考えるだろうか。それは、逆にいえば、薬を飲み続ければ生き続けられるということでもある。しかし、僕は、薬漬けの生活は送りたくない。でも、結局は、薬を飲み、生き続ける生活を選ぶのだろう。僕には、死を受け入れられないからだ。
僕は既に、薬に洗脳されている。

