2009年04月06日
「わたしと薬」 (東京都・29歳 女性)
薬。と言えばダイエットの薬・・・高校生の頃できるだけスリムになりたくて、あるダイエット薬に手を出した。その薬は何でも、食べたものの栄養をまったく吸収しないと言うものだった。世間ではダイエットブーム、得体の知れない薬がたくさん存在する中、私は何の戸惑いもなく、そのキャッチコピーに惹かれ飛びついた。見事その薬はすぐに効果を出し私はみるみるうちにやせる事が出来た。高校生からしたら決して安くないその薬を数ヶ月服用し続け、約10キロの減量に成功。しかし、生理が1年も止まってしまい、顔色はどす黒くなり、目の下には常にクマ。友達との会話で専ら「疲れた」と言う事が増えた。目は充血し倦怠感と眠気が襲う・・・勉強やバイトどころの話ではない、痩せた体と引き換えに私は健康さを失ってしまった。体がどんどん自分の知らない体になっていく・・・母に内緒にしていたが遂に私の異変に気付いた母は私の話を聞いて愕然とした。そして涙ぐみながら「毎日毎日貴方の健康と栄養を考えて一生懸命に食事を作っていたお母さんは馬鹿みたいだね、その何とかって言う薬を飲むとお母さんの作った食事は食べてないことと一緒なんでしょ?」と・・・・私はそう言われて初めて心から反省した、自分が体調を壊した事よりも母の涙が私の心を刺した。。。。「お母さんごめんなさい」私は心の中で何度も謝った、そしてもう薬には手を出さず、自力で健康的に痩せていこうと決めた。あれから10数年、今はあの頃の様な不健康な私はいない、生理も来ているしおととし子供も産んだ。もしあのままあの薬を飲み続けていたら子供を産めない体になっていたかもしれないと思うとぞっとする。この世には怪しい薬が数多くあるけれど、薬には必ず副作用がある、皆その副作用を承知の上で服用する義務があると私は思っている。とにかく、何をするにでも安易に薬に頼る事は間違っているということだ。

