2009年06月25日
「わたしと薬」 (大分県・37歳 主婦)
19歳の頃、旅行先で倒れたことがきっかけだった。
それから、出かけるたびに、体調を崩した。 動悸がして、貧血のような症状で、ふわふわ、自分がなんだかわけがわからない感じ・・・
今にして思えば、パニックの症状だったのか?
車の助手席に乗っていて、なんかおかしいと思っていたら、そういうときに限って、ほとんどの信号に引っかかる、息が苦しくなって、手足がしびれた。 あれはきっと、過呼吸になっていたのだ。
あまりにもつらく、心療内科にやっとのおもいで行ったが、うまく伝えられなかったからか、「そんなことはない」と言われてしまった。
それからは、行動範囲がだんだんと狭くなっていった。
自宅と、会社の往復程度、友達にはいつも遊びに来てもらっていた。
何年かして、出かけたいという気持ちになり、徐々に出かけられるようになった。
結婚して、子供も2人授かった。
また体調を崩すんじゃないかという不安は常にあり、実際に動悸や、パニックも、時にあった。
そして、トンネルを運転している時に、またしても、動悸と、不安に襲われ、過呼吸になった。
旅行先の電車の中で、過呼吸になり、救急車で運ばれた。 実はそのときに初めて、この苦しさが、過呼吸という症状であると知った。
その頃から、生理の前日になると、陣痛のような痛みに襲われるようになった。
それが病院に行くきっかけになった。
月経前緊張症、といわれた。 もともと、生理周期もかなり不規則だったので、漢方をすすめられた。
そのときに、不安で体調を崩すことがあると相談した。 漢方にも、不安を和らげる効果もあるが、悪くなりそうな時にと、安定剤を出された。
整理前の陣痛のような痛みや、漢方のおかげか、すぐによくなっていった。
何度か、漢方を変えてみて、今は落ち着いている。
安定剤は、やはり抵抗があった。 副作用も気になったし、依存してしまうのではないかという恐怖もあった。
初めは、なかなか手を出すことができなかった。 だけど、不安と過呼吸が怖くて、とりあえず、出かける時には飲むようにした。
そうしたら、完全ではないが、気持ちは落ち着いていた。 一回に二錠、一日三回まで飲んでいいといわている安心感からか、一錠飲んでいて悪くなったら、また飲めばいいと思えるようになった。
調整しながら、多くても、一日に三錠で過ごしていた。
でも、薬への不安は、残っていた。 できれば、飲まずに過ごしたい。
そんな時、友達に、「薬を飲んで体調が良くなるなら、飲めばいいじゃん。」と、言われた。 友達は、乳がんになり、手術を受けていた。 だけど、とても前向きに生きて、いろんな事にチャレンジしていた。
その言葉は、私の心に深く残った。
体調には波があり、悪い時は、出かけていなくても、不安が襲ってくる。
そういう時は、あまり気負わず、薬を飲むことにした。
一回一錠、一日三回。
ちょっと体調が良くなったときに、一日二回に減らしたことがあった。
不眠と、背中の痛みがひどくなった。だけど、薬を増やす勇気がなかった。できれば、少しでも減らしていきたいという思いが強かったからだ。
そしてあの言葉を思い出す。
「薬で飲んで体調が良くなるなら、飲めばいいじゃん」
また、一日三回に戻したら、徐々に良くなっていった。
そう、薬を飲んで体調がよくなるなら、飲めばいいのだ。 副作用がどうだ、依存が怖いなんて思っていることが、また、ストレスになり、不安を引き起こす。
まずは、体調を良くする事が先なのだ。 そして、毎日を楽しく過ごすことが、何よりなのだから。
「薬を飲んで体調がよくなるなら、飲めばいいじゃん」
人生を楽しむために、薬と上手に付き合っていこう。

