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心カテーテル治療への強い熱意で
横須賀市の地域医療に貢献する


横須賀市立うわまち病院
循環器内科部長・集中治療部部長

 
いわさわ・たかまさ
岩澤 孝昌 先生
 
【経歴】
1992年に自治医科大学卒業。町立扇田病院第二内科医長、町立大森病院第二内科医長、自治医科大学附属大宮医療センター臨床助手、国立横須賀病院循環器科医員などを経て2008年より現職。日本循環器学会認定循環器専門医、日本内科学会認定総合内科専門医など。

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心疾患医療の柱となる心カテーテル治療を志す

 横須賀市立うわまち病院で循環器内科部長を務める岩澤孝昌医師が心疾患医療の分野に進んだのは、父親が高血圧を患って最終的には急性大動脈解離を発症し、血圧管理の大切さを痛感したのがそもそものきっかけだった。その上で、たまたま研修先の病院の循環器内科に、在学していた自治医科大学の先輩が在籍し、間近で治療を見られたことが最終的な後押しとなったという。
 
 「循環器疾患は心電図や超音波検査などでおおよその診断がつきます。発見した疾患も、心カテーテル治療で治せることが増えてきました。このように自らの手で診断から治療までをある程度一人で行える上、治療後の患者さんは歩いて帰れる程に元気になります。そうしたことにやりがいを感じたのです」。このことから特に、診療の柱となる心カテーテル治療の修得を志したという。
 

心カテーテル治療の技術と地域医療の経験を生かす

自治医科大学卒業後、規定によって9年間の僻地医療に携わることとなった岩澤医師。その中で、心カテーテル治療へ関わりたいという思いが次第に強くなっていった。「僻地医療を通じ、医者としての姿勢や、内科的な技術などを培えました。ただ、たまたま心カテーテル治療には十分触れられなかったため、定期的に研修に行かせてもらっていました」。その分、義務期間を終え、循環器分野で実績のある医療機関へ移った時には「砂漠で水を見つけたかのような思い」で、朝から晩まで治療を行っていたという。「一般的に、最初治療に熱意を感じていても、100例、200例と行ううちに落ち着き、日常的な業務として受け取りがちです。そうならず、今も意欲的に治療に関われているのは、当時の経験があるからでしょう」
 
 現在では僻地医療に携わってきた経験と、積み重ねた心カテーテル治療の技術両方を生かし、横須賀市の地域医療に力を尽くす岩澤医師。「一日一善というわけでもありませんが、人のために役立っている実感を1日に何度も感じられる仕事なのです」。その思いが日々の原動力になっているという。

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