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人の役に立つことに生きがいを感じ、
循環器内科の発展の一翼を担う


上枝循環器内科クリニック
 
うええだ・まさゆき
院長 上枝 正幸 先生
 
【経歴】
岡山大学医学部卒業、岡山大学大学院医学研究科博士課程修了。米国南フロリダ大学医学部内科、福山市市民病院、三豊総合病院を経て現職。香川大学医学部臨床教授。日本循環器学会認定循環器専門医。
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新たな分野への挑戦に、情熱を燃やす

 上枝循環器内科クリニックの上枝正幸院長は、生命を助けて人の役に立てる仕事に生きがいを感じ、医師の道を選んだ。
 
 循環器内科を志したのは、心臓カテーテル検査が開発された頃。当時最先端の領域であり、今後の伸びしろが大きいと予測してのことだった。またその頃、大学の循環器内科を目指す医師が少なく、チャレンジしがいがあると意欲を燃やしたことにもよるという。「当時の検査は心電図が中心でした。カテーテルを用いた検査や治療、心臓の超音波ドプラー検査が始まったばかりで、本や論文を熟読して大学内のエコーマニュアルを自作・配布していました。そういった新しいことへの挑戦が好きだったのです」
 

EPA・DHAの臨床研究に貢献

上枝院長はその後も「何か人と違うことをしないといけない」と問題意識を持ち続け、EPA、DHAといった多価不飽和脂肪酸の臨床研究をライフワークとした。1970年代の海外論文を参考にした「当時の日本人に動脈硬化が少ない理由は魚を多く摂取し、その中に存在するEPAが影響している」という仮説をもとに、上枝院長は研究を進めた。結果、心筋梗塞、特に冠動脈全体に動脈硬化が進んでいる場合、EPAの数値が低いケースが多いことを見いだした。上枝院長は学会や論文での発表を重ね、在籍していた三豊総合病院は今も日本トップクラスの、脂質に関する臨床研究データの集積を誇る。
 
「循環器内科には、狭心症、不整脈などに著効する薬やカテーテル治療があり、効果が明瞭に現れることにより達成感を得る事が出来ます。検査方法も乏しく治療が可能かわからなかった頃から携わってきて、循環器を選択して良かったと思います。そういう進歩があると信じてきたのですから」。そう振り返る上枝院長。循環器領域の発展に寄与し、まさに「人の役に立ってきた」にも関わらず、良い指導者に恵まれたからこそ今の自分があると謙遜する。「私が教わった先生方には、私欲が無く純粋に患者さんのことを考え、研究に徹底的にのめりこむような、熱意があり、心から尊敬できる方が何人もいらっしゃいました。その先生方を目標にしたことが、未知の領域を切り開き、患者さんに貢献したいと思った私の原点です」

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