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「人間」に魅力を感じ、精神科医の道を歩む
患者がもっと肩の力を抜き、健康的に過ごせるように


ながうしクリニック
 
ながうし・やすのり
院長 長牛 慶順 先生
 
【経歴】
東京女子医科大学病院、武蔵野赤十字病院、しのだの森ホスピタル、千葉県精神科医療センターを経て現職。日本精神神経学会認定精神科専門医。
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読書や武道を通じ、人の気持ちに接する

 ながうしクリニックの長牛順慶院長は、幼いころから「人間」に興味を持って育ったという。それは小学校を3回転校し、その度にさまざまな友人と出会った体験が根幹にあると、長牛院長は振り返る。「場所が変わればこんなに人が違うものかと驚き、人間って本当に面白いなぁと実感したのです」。長牛院長の人間への関心は尽きることなく、小学校の卒業文集には「精神科医になりたい」と書くほど、将来の進路を見据えていたという。「人間を理解するには、それぞれの考え方や、何が正常か異常かの見極めが必要だと考えたのです」
 
 そんな長牛院長は、小、中、高、大学と図書館の本をほぼ読破する程の読書好き。ジャンルにこだわらず古典や詩集まで幅広く読み耽ってきた。それは読書を通じて著者の考え方や、書いている時の気持ちを理解することが、とても楽しく思えたからだという。また武道を重んじる家庭で育ったため、幼い頃から柔道などさまざまな武道に通じ、ロシアの国技であるサンボでは全日本選手権に出場した経験まで持つ。武道においても対戦相手の気持ちや考え方を読み取ることを重視し、試合に臨んできた。長牛院長にとって人間と間接的・直接的に触れ合うことは、常に大きなウェイトを占めていた。人間への探究心を持ち続け、長牛院長は精神科医への道をまっすぐに歩んできた。
 
 

育児に関する相談や、不登校児童のサポートに情熱を傾ける

長牛院長は精神科医として、今では5人の子供を持つ父親だ。家庭や子育てに関しても、常に1人の人間として人と接することを大切にしてきたという。その経験を生かし、例えばPTAや自治会のリーダーとなった際には、産後のうつ病や子育てノイローゼなどのサポートを行い、不登校児童への対応にも積極的に取り組んできた。ある時、不登校の児童が無事学校を卒業して挨拶に来た際には、一緒に泣きながら握手し、精神科医となって本当に良かったと感動したという。「さまざまな方が肩の力を抜き、日々笑顔を絶やさず、気楽に、健康的に過ごせるように、これからも励みます」。そう語る長牛院長の表情には、人間への温かい思いが溢れていた。

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