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長年の診療を通じて培ってきた
超音波検査の技術を地域に生かす


はぎクリニック
 
はぎ・ひろお
院長 羽木 裕雄 先生
 
【経歴】
医学博士。杏林大学医学部卒業。同大学付属病院 外科、稲城市立病院外科、至誠会第二病院外科、東京都老人医療センター外科などを経て現職。日本超音波医学会認定超音波専門医など。
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培ってきた超音波検査の技術を診察の軸に

 2015年9月に、はぎクリニックを開院した羽木裕雄院長。4代にわたって続く医師の家系であり、父親が外科医であったこと、そして自らの手で治療したいと思ったことから、羽木院長も同じ道を選んだ。そして、大学病院や市中病院で診療を行う中で、次第に開業することを考えていったという。「組織にいれば、やりたいことがあっても全体の方針に従わなければなりません。そこから離れ、1人でどこまでできるか試したいと思ったのです」
 
 開業にあたって大きな柱にしようとしたのが、大学で身につけた超音波検査の技術だった。「これは、検査をしながら異常に気付く能力が求められます。また、診断に繋げるには作り上げた画像を読み取る作業が必要で、習得に時間がかかります。大学病院の外科に入局した当時、在籍していた医師の間では超音波検査は不人気で使いこなせる者が少なかったので、私がやろうと思いました」と振り返る羽木院長。もっとも、超音波検査は医師に技術が求められる反面、CT・MRI等の画像診断や内視鏡検査とは異なり、患者への負担がないことから何度でも実施可能で、こまめに経過を診ることもできる利点を持つ。それを生かし、超音波検査を聴診器のように手軽に使うことで、診断の精度を高めることを考えたのだという。
 
 

地域住民が頼れる医療機関を目指す

 実際、同院を開院してから現在に至るまで、ホームページや口コミで超音波検査を求めて来院する患者や、他院からの紹介が増えている。また、外科を標榜していることもあり、外傷を診ることが多く、治療には湿潤療法を取り入れている。「けがや火傷の多くは女性や子供。お子さんでも治療中に痛がることが少なく、傷跡が残りにくいのは女性やお母さんに好評です。感染を見逃さない目が大切です」
 
 分かりやすい説明を心がけ、日々の診療に携わっている羽木院長。「気になる症状の診断やセカンドオピニオンの相談など、地域の方に頼って頂ける場所になりたいと思っています」と、自らの力を地域に役立てることを志す。

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