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人を感動させる人間に憧れ医師の道を選ぶ。
最善の治療を目指し、患者さんと真摯に向き合う。


医療法人社団煌の会
山下湘南夢クリニック
 
やました・なおき
院長 山下 直樹 先生
 
【経歴】
医学博士。金沢大学医学部卒業、金沢大学大学院外科系修了。金沢赤十字病院、加藤レディスクリニック、永遠幸藤野婦人科クリニック副院長を経て、2009年より現職。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医。
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一つひとつの経験の積み重ねが今に生きる

 「医師を目指したのは、人の役に立ちたかったからでしょうね。僕が一番憧れるのは、人を感動させることができる人間です」。山下湘南夢クリニックの山下直樹院長はそう語りだした。山下院長は「人に感動してほしい」という思いから幼い頃より音楽を続け、クラシックギター、アルトサックス、チェロなどを学んできた。心に響く歌声で体全体から振り絞るように歌うシンガーを見るたび、「こんな人になりたいな」と子供心に思ったという。そんな山下院長が選んだのが医師の道だった。「10年以上全国で不妊治療をしてもどうしても赤ちゃんができなかった患者さんが、当院で幸い妊娠したことがあります。当院を卒業される時『ありがとうございます』と泣きながら手を握って頂くと、自分も目頭が熱くなってきます。悲しくて泣くことはあっても、嬉しくて泣けることはそうないこと。人の心を動かせる、とても素敵な仕事だと思っています」
 
山下院長が思い出すのが、内戦終結直後のカンボジアで出産の指導に従事していた時のこと。停戦後にも関わらず、周囲からは銃声も聞こえるほど治安が悪かった。一晩に20人くらい赤ちゃんが生まれる環境で、出産直前になって初めて診察に来る患者、出血が止まらない患者もたくさんいた。懐中電灯しかない真っ暗な状況で、バケツにたまっていく血液を横目に明け方まで圧迫止血し続けたという。「日本では得られない経験を積み、環境が整っていなくても自分で工夫をして問題を克服することの大切さを学びました。一生懸命頑張ったことに涙を流して喜んでもらえる。人の役に立てるというのは非常に幸せなことだと強く感じました」と山下院長は振り返る。こうした体験や、不妊治療に従事する前、進行したがんの手術を徹底的に修練し、大出血などの緊急事態を経験したことなど、さまざまな積み重ねが今の診療にすべて繋がっているという。「体外受精の現場では時にはトラブルや、難易度が高い処置が必要となることもあります。今までの経験に裏付けされているからこそ、これは大丈夫、これはやめておこうという、間違いの少ない判断ができるのです」

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