ストレスなどで精神的に悩んでいる方へのアドバイス その②

 
 
ながうしクリニック院長%e9%95%b7%e7%89%9b%e5%85%88%e7%94%9f%e5%86%99%e7%9c%9f
長牛 慶順医師
 
 
 
 
 
 
⑥不安とのたたかい
何があってもまず素直にその事態をうけとめ、本質を見誤ることなく平穏に対応する覚悟をもっておくことが大切です。さまざまな不安や苦悩などをすべて理解し、対処することは時として困難ですが、「わかろうとする気持ち」を揺るがさず、たじろがないと良いでしょう。あらゆる不安などについて、自分に自信のない方々は、むしろ堂々巡りのあげく、袋小路となり、疲労困憊してしまうことが多いようです。そのような方々は、幾多のストレスや変化にうまく対応することが不得手なため、これまでにはないような「単純なミス」を繰り返してしまう場面が珍しくありません。むしろ、強い責任感や周囲を気遣うあまり、「ガソリン切れ」の状態と考えます。したがって「性格だから」などと、ご自分を必要以上にお責めになることはやめましょう。 いざという時にこそ、大らかであることを目標にしたいものです。
 
 
⑦悩んでない人間なんていない
不安や恐怖に耐えられず、あれこれと思案をめぐらす方々が多くいらっしゃいます。大切なことを見失い、むしろ虚しさだけが「身にしみる」こととなります。
 
「今、何をすべきか?」について、先ずは、「今を生きること」が要でしょう。「これでいいか?」「このままでいいのか?」などと、とめどもない不安や恐怖に襲われることもあるでしょう。あくまでも大切なことは、それらに対していたずらに逐一動揺しないことです。生きていくことはつらいことも少なくありません。そこでこころから敬し、素直にしみじみと信頼できる相手と語り合い、生きていることから幸せの巾を拡げていく作業を慌てずに、一歩一歩でも進めていきたいものです。
 
 
⑧落ち込みやすい方へ
他者を気にしない、「期待値」を下げることができれば、少しは楽に生きていけるものと思います。うまくいかなかったと思っても、ほどほどで問題ありません。
 
「カッチンコッチン」にならず、むしろ、できる範囲で、「できたこと」「よいところ」を探すように心掛けましょう。
 
人生は短く、今日、今この瞬間瞬間を症状と「がっぷり四つ」で過ごすのは「貴重な人生」からすれば、もったいないように思えてなりません。
 
 
⑨こんな時こそ素直なままで
ひとはみな凡人で、才能とは根気といえます。弱さが魅力的に思われる人になりたいものです。自らの凡庸さを受け止め、誠実に、当たり前のことを当たり前にやることだけで、何の問題もありません。むしろ、本物です。日々を焦らずに、楽しく、笑って、元気に過ごしていくことこそが大切です。笑顔は元気・喜びの素といえるでしょう。こころにも深みが増すようです。また、そのときどきを素直に自然体で生きていくことも大切に感じます。そんな中で、ひとつでも感動できるエピソードの積み重ねこそが、ひとの行間を広くさせて、より感性(個性の違いだけ)が養われていくように思えます。その感性をいかして「遊び」を取り入れることで、よっぽど仕事や家事、育児、勉学が充実していくようです。うんと「遊び」ましょう。ひととしての「分母」が大きくなり、「ゆとり」がうまれてくるようです。
 
 
⑩気持ちの軸がブレないために
さまざまな通信媒体から情報を少なからず得ることで、今の日本が浮き足立っており、「今何をすべきか」という、最も自然体で生きていく上で大切な根っこが、私のわずかな診療の経験から、大きく揺らいでいるように思えます。過去のことを想い出しては「なげき」、1日中堂々巡りをして、精神的に疲れ果てている方々が多くいらっしゃるに違いありません。そこで、まさに、その「なげきスイッチ」に入りそうだなと感じたら、即座に少しでも、自分の気持ちが、上向きに、そして、くつろげてのんびりできる「カード」を何枚か用意しておくことこそが肝要です。そのカードのpointは、心から楽しく気持ちがワクワクするカードです。少し考えてみていただけると幸いです。
 
 
⑪本当の応援とは
どんな病にしろ、ご家族の「本当の理解」がなければ、当人がひどく苦しみ、「孤立無援感」という感情に溺れ、スムーズな回復傾向に至らないことは充分に予見されます。私の少ない経験からにすぎませんが、診察場面にご家族がほぼ常に同席される方のしっかりとした回復スピードは、一人で受診される方よりも遥かに高いようです。すぐに「なまけてる」「仕事を探せ」「何考えてるんだ」「根性がない」「甘えてる」などといったプレッシャーをご家族から押しつけられてしまうと、当人の気持ちは焦るばかりでものすごい「空回り」となり、精神的に追い込んでしまいます。むしろそのままで上手くことが運んだ方々をおみかけしたことが少ないというのが実情です。また、ネットサーフィンばかりしていても、いわば机上の空論です。まずは、ご家族同伴の診療をおすすめします。