「リンゴ病」に大人の患者数が増加、注意を呼び掛ける
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国立感染症研究所では、主に幼児の病気として知られる「リンゴ病」が、成人でも感染するとして注意を呼び掛けている。リンゴ病は、頬(ほお)が赤くなることからその名が付いたが、正式には、「伝染性紅斑」というウイルス性疾患のことである。伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19という細菌に感染することにより発症する伝染病の一種であり、10~20日間の潜伏期間を経て、頬が赤くなり手足に網目状の発疹が現れる。主に幼児期を中心に発症し、患者の約9割が9歳以下の子どもであり、同研究所では4~5年に1度の周期で流行する病気であると発表している。
主に幼児の病気として知られる一方で、最近では大人が感染するという事態が起きている。成人の場合は、頬が赤くなることは少ないが、感染から7日目くらいに発熱が起き、頭痛、ひどい関節痛や関節炎などを引き起こし重症化するケースが多く、症状によっては歩行が困難になる危険性がある。また、女性に関していえば、妊婦が感染すると流産や死産などの恐れもあるという。その上、発症者の男女比率を見ると女性の方が多く、全体の約6割を占めている。その理由として、感染経路が子供であるということで、園児を持つ母親は感染へのリスクが高くなるからだ。飛沫(ひまつ)と接触による感染が多いため、家庭内で徹底した手洗いうがいをし、マスクを着用するなど、まずは身近なところからの予防が最善であるといえる。また、感染力の強いインフルエンザやノロウイルスなどに比べ、認知度や危機感のレベルが低いため、保育園などの施設で感染者が出た場合は、速やかに対応し、特に妊婦に関しては居室内に立ち入らせないようにするなどの徹底した配慮が必要だ。
関連サイト:http://idsc.nih.go.jp/index-j.html(国立感染症研究所 感染症情報センター)