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フランスへの留学経験を礎として
人工股関節置換術の技術を培う

【埼玉協同病院 仁平 高太郎先生】


医療生協さいたま生活協同組合
埼玉協同病院

整形外科 部長
にへい・こうたろう
仁平 高太郎 先生
 
【経歴】
1988年に群馬大学卒業後、慶應義塾大学医学部整形外科教室に入室。97年にフランス・パリ第6大学病院へ留学し、人工関節置換術を学ぶ。慶應義塾大学病院、川崎市立川崎病院、さいたま市立病院などへの勤務を経て現職。日本整形外科学会認定整形外科専門医など。

埼玉協同_仁平
 

 
 

豊富な手術経験が技術や思い入れにつながる

 高齢化が進み、健康寿命が注目されるようになった現在、関節疾患への治療は整形外科において重要な位置を占めている。仁平高太郎医師は関節疾患治療の1つであり、重症例への変形性股関節症に対して実施される人工股関節置換術において豊富な実績を持つ医師だ。ただ、股関節疾患に取り組むようになったのは、30年位前の大学在籍時に上司に勧められたからであり、自身で強く望んだわけではなかったという。「当時、股関節は整形外科ではマイナーで志す医師も少ない分野でした。古い治療も多く、人工関節置換術も手術時間は長く、脱臼も見られるなど、決して結果が伴う医療ではなかったのです」
 
 技術を磨いてきた背景として、その後のフランスへの留学経験が大きかった。「当時、手先が起用な日本人の方が技術が上だと思っていました。その認識は全然違っていたのです。当時のフランスは日本より専門化が進んでおり、一人の医師が1日に4〜5件の手術を行うこともしばしばありました。その経験が技術につながっていたのです」。当時の経験をモデルケースとして、フランス同様に多くの手術に携われるよう努めてきたことが、現在の技術、さらには手術への思い入れの深さにつながっているという仁平医師。現在では、質の高い手術の提供に加え、術後の患者への講演会など、満足度を高める取り組みにも力を入れてきたことが地域に信頼され、多くの患者が来院するようになった。「今にしてみると、患者さんに満足して頂ける分野を選べたことは自分にとってラッキーでしたね」と振り返る。