わたしたちは、体に痛みを感じることで、体に何か異変が生じていることを察知する。しかし、痛みの原因がわからず何科を受診すればよいかわからない、治療を受けたが痛みが改善しない、ということも多い。
ペインクリニックでは、そうした全身のありとあらゆる痛みを診療対象としている。扱う痛みの疾患としては、頭痛、三叉神経痛、椎間板ヘルニアなどの筋骨格系の痛み、帯状疱疹・帯状疱疹後の痛み、膠原病などによる難治性潰瘍、術後痛、幻肢痛、がん性疼痛など幅広い。また、顔面神経麻痺や突発性難聴などの神経障害、顔面痙攣や眼瞼痙攣などの痙攣性疾患のような痛みを伴わない疾患の治療も行う。
治療方法は、薬物療法、理学療法、心理療法、神経ブロック、ボツリヌス注射、高周波凝固療法、手術などがある。痛みは、いわゆる普通の痛みである「侵害受容性疼痛」、病的な痛みである「神経因性疼痛」、心理的な要因によって引き起こされる「心因性疼痛」など大きく3つに分けられる。ペインクリニックでは、専門的な知識と技術をもとに、患者一人ひとりの症状を詳しく診断し、痛みの原因を正確に把握する。その後、多くの治療法の中から最適なものを選択し、治療を行う。
日本ペインクリニック学会では、痛み治療の専門家として、痛み治療への高い知識と豊富な経験を積んだ医師を、ペインクリニック専門医として認定している。
痛みを周囲の人に理解されずに、苦しんでいる人も少なくない。また、痛みは慢性化すると、治療も長引く。痛みを感じたら、できるだけ早めにペインクリニックを受診することが大切だ。
【文/菅谷 英理】







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