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特集記事: 2009年7月31日 [ Q&Aでわかる「いい歯医者」 2009年7月31日 掲載 ]

クリアアライナーで歯科矯正
杉山矯正歯科医院 杉山 昌二 院長

【取材協力】

杉山矯正歯科医院 院長

杉山 昌二 (すぎやま しょうじ)

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見えにくい透明な矯正装置 クリアアライナー

歯並びが悪いと、見た目に悩むことがあるほか、かみ合わせが悪くなり全身の健康に悪影響を及ぼすこともあります。そうした悩みを持たれる患者さんに対して、歯を動かして歯並びを整え、かみ合わせを治していく矯正治療が行われています。

矯正治療は、歯の上にブラケットという装置をつけ、それにワイヤーを入れて動かす方法が主流です。しかし、これらは口を開けると目立つため、それが気になって矯正をためらう方も数多くいらっしゃいます。また人前で話す機会の多い方や、楽器演奏家、営業職のような人と会う仕事に携わっている人などでは、装置とワイヤーを日常的につけることがむずかしくなる場合もあります。

そうした問題点を解決する治療として、クリアアライナーと呼ばれる透明なマウスピース型の矯正装置が、韓国の金泰元先生により開発されました。メリットは装着するとほとんど目立たないことで、周囲の目を気にせずに矯正治療が受けられます。また、簡単に取り外せるため、食事や歯みがきはいつもと同様に行えます。装着時の違和感も少なく、慣れてしまえば、ほとんど気にならずに日常生活を送れるようになります。

クリアアライナー

歯の状態に合わせた装置を 毎月交換して歯を動かす

クリアアライナーでの歯の移動は、1カ月で最大1mm動かすのが限度です。そのため、最終的な歯の位置に至るまで毎月1回少しずつ形の違うものを作り、次々と新しい形のものに交換していきます。作製方法は、毎月1回患者さんの歯型を採り、歯型上で歯を移動して型を決め、それを基に装着するプレートを作ります。作製の度に歯型を取り直すので、途中でマウスピースをなくしてしまったり、クリアアライナーでの治療中に歯の治療を受けて歯の形が変わったりしても問題ありません。

1つの型のクリアアライナーはおよそ1カ月使用しますが、軟らかいものと硬いものの2種類をお渡しします。1カ月の間に、まず軟らかいものを1週間装着して、ある程度慣れたところで硬いものへ切り替えて3週間使用します。その一連の流れを1クールとし、それを毎月繰り返して歯を動かしていきます。医療機関によっては、歯を白くするホワイトニングを並行して行っていることもあります。歯の色素を取り除く薬剤をクリアアライナーの中に入れるのみで済むので手間もかかりません。

信頼のおける歯科医院を 選ぶことが大切

クリアアライナーは手間をかけずに目立たない矯正ができますが、手軽さゆえのデメリットもあるので、それをきちんと認識して治療を受けることが望まれます。まず、一番大切なことですが、すべての症例で適応できるわけではありません。例えば、歯を抜いて、歯の根の方向を治す症例や、前歯がかみ合わない開咬症例、上下の顎の位置関係に問題のある症例はクリアアライナーでは不向きです。歯肉、骨の状態や歯の生え具合などによってもむずかしい場合がありますので、一度歯科医師に相談するのが望ましいでしょう。また、患者さんの協力が不可欠で、1日に17時間以上装着しないと正しく効果が出ません。患者さん自身で自由に着脱できるからこそ、日頃の自己管理が大切になります。クリアアライナーによる矯正は、歯科医師が矯正歯科治療の診断能力と治療技術を持っていることが必要不可欠です。医院選びの際には、クリアアライナーでの治療を行っているか確認をされてください。ご自身のケースがクリアアライナーでの治療が行える症例か判断するためにも、患者さんご自身で、きちんとした説明をしてくれて、正しい診断・治療を行える、信頼の置ける歯科医師を選ばれることが大切です。

取材/鈴木 健太

杉山 昌二(すぎやま しょうじ)

杉山矯正歯科医院 院長

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