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特集記事: 2009年7月31日 [ Q&Aでわかる「いい歯医者」 2009年7月31日 掲載 ]

セレックシステムで白い歯を1日で
医療法人社団 有歯会 八重洲歯科診療所 中村 昇司 副院長

【取材協力】

医療法人社団 有歯会
八重洲歯科診療所 副院長

中村 昇司 (なかむら しょうじ)

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ワンデイの治療が可能で 来院数を減らせる

これまで、一般的に歯のかぶせ物(クラウン)や詰め物(インレー)を作るときは、歯型を取って石膏模型を作り、歯科技工士が模型上で製作していました。このため、製作するのに時間がかかり、週1回のペースで2~3回、あるいはそれ以上の通院を必要としました。これを1回で可能にしようというのが新しいCAD/CAMシステムのセレックシステムです。

セレックシステムについて、患者さんにはいつも「早くて、きれいで、長持ちする治療法です」とおすすめしています。 セレックの一番の特徴は、歯の状態によってはワンデイ、つまり1日で美しく白い歯を手に入れることができることです。これにより、患者さんの来院数を減らすことができるようになるのはもちろんのこと、その期間の患者さんの不快感を取り除くことも可能です。たとえば、ケースによっては仮止めの期間をなくすことができます。生きている歯での仮止めはしみたりしますが、それを防ぐことができます。

予後がいいのも利点の一つです。セレックシステムは新しい技術といわれていますが、1985年からシステムが開始されており、二十数年の歴史の積み重ねがあります。その分、研究症例の蓄積があり、10年以上持っている症例が90%あるという報告もされています。

私は、大学院でセラミックを含めた審美的な歯科を勉強してきました。1998年、セレックシステムで日本では初めての学位を取得しました。研究を始めて十数年が経ちますが、治療症例ではほとんどトラブルもなく、通常のセラミック以上にきれいな状態を保っています。

チェアサイドで認識でき オーダーメードも可能

セレックシステムの治療の流れは、(1)削った歯を3D(立体)カメラで撮影する(数秒)、(2)セラミックブロックを削り出す(10分程度)、(3)削り出された物を艶出しして口にセットする、などのステップを踏みます。1歯の治療は大きさにもよりますが1~2時間程度です(医院により異なります)。

3Dカメラで口の中を撮影 10分前後でセラミックブロックから自動的に削り出す

セレックシステムで患者さんにいつも納得していただけるのは、従来のような苦しく、つらい口の型取りはなく、カメラで直接撮って、口の中の状態を画面上で映し、目の前で設計して作ることができることです。患者さんがチェアサイドでじかに見て、歯の状態や実際に入るものを認識できるので、説得力もあります。

治療する前に歯型を取り、模型上で調整して理想的な型を作り、それをセレックシステムでコピーすることも可能です。患者さんのかみ合わせや見た目の状態を反映したオーダーメードの歯科治療を実現できます。

セレックで使用する詰め物は、これまでの白い詰め物に比べて、かみ合う歯にも優しい材料で、透明感のあるセラミックブロックです。天然歯と同程度の磨耗度で、かんだ感じが自然の歯により近いものになっています。もちろん金属アレルギーの心配もいりません。

歯科技工士が1本1本製作したセラミックは、時間と費用がかかるだけでなく、どうしても品質のむらができてしまいます。セレックのセラミックブロックは一定基準で生産されるため製品のむらの心配がありません。

「大きく口を開けて笑える」 爽快感を再び手に入れる

また、つや出ししたかぶせ物や詰め物の表面は滑沢で、歯科材料の中で比較的プラークが付きにくいともいわれています。最近では若い世代にまで歯周病が広がっていますが、プラーク付着のリスクが低いセレックによるかぶせ物、詰め物は、その予防にも一役買うことができるのではないでしょうか。

セレックシステムは保険適用外の自由診療です。一般的にかぶせ物で1本10万円程度、奥歯の詰めものが1本6万円程度です。料金は医院によって異なりますので、各医院に問い合わせてみるとよいでしょう。

また、セレックシステムは、最近では、歯科用CTとの連動で、インプラント治療にも活用でき、さらなる汎用性の広がりが期待されています。セレックシステムで治療した多くの患者さんは、「大きく口を開けて笑える」爽快感を再び手に入れることができるといえるのではないでしょうか。

取材/秋山 晴康

中村 昇司(なかむら しょうじ)

医療法人社団 有歯会 八重洲歯科診療所 副院長
歯学博士・日本歯科大学生命歯学部歯科保存学講座非常勤講師

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