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特集記事: 2009年7月31日 [ Q&Aでわかる「いい歯医者」 2009年7月31日 掲載 ]

ムーシールドによる幼児の歯科矯正 子どもの受け口は早期治療が重要
柳澤 宗光

【特別寄稿】

調布矯正歯科クリニック 院長

柳澤 宗光 (やなぎさわ むねみつ)

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マウスピースによる幼児期の受け口治療

ムーシールドは、幼児期の受け口(反対咬合)を治療するマウスピース型の矯正装置です。全世界で、およそ3万人以上が、ムーシールドによって治療されたと思われます。

幼児期の反対咬合は、永久歯に生え替わるとき、自然に治癒する可能性があります。しかし、その可能性は想定以上に低く、下顎6前歯が受け口の場合、自然に治ることは、困難だと考えられています。また、遺伝的要因のある場合、自然治癒への期待値はさらに低くなります。

従来、多くの場合で、幼児期の反対咬合に対して、「永久歯が生えるまで、様子をみる」という対応が一般的でした。そうした中、ムーシールドの登場により、幼児期の反対咬合の治療が可能となりました。

不正咬合は、口腔周囲筋の筋力がアンバランスであることによって起こります。強過ぎる筋力を抑え、弱い筋力を鍛えて強くすることで、筋力の強弱を整えます。そのため、ムーシールドは、筋訓練装置ともいわれています。

ムーシールドは、就寝中に使用します。しかし、慣れるために、当初、昼間の練習をすすめています。たとえば、昼間テレビを見ているときなどに、装置を口腔に入れ、テレビに熱中している間、無意識のうちに舌を上げ、うまく唾を飲むことを覚えてもらうためです。そのほか、子どもが何かに熱中しているときが、最適な練習時間といえるでしょう。これができるようになれば、就寝中にも使えるようになります。装置を口に入れた当初は、だらだらと唾液をこぼすことがありますが、うまく使えるようになるに従って、唾液を嚥下できるようになります。

早期の治療開始は歯科医師へのご相談を

治療期間は、およそ1年です。費用は、歯科医院によって異なりますが、保険適用外の自由診療となっており、約20万円です。早期に治療しても、再び治療を必要とする場合もあります。しかし、早期治療で受ける恩恵は大きいものです。

ムーシールドは、歯科医師の診査診断に従い使用する医療器具です。必ず、歯科医師の指導に従って使用してください。

柳澤 宗光(やなぎさわ むねみつ)

調布矯正歯科クリニック 院長

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