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特集記事: 2009年8月11日 [ 週刊朝日 2009年8月21日号 掲載 ]

消化器内視鏡専門医
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増加する消化器がんと 内視鏡による検査・治療

平成19年厚生労働省の人口動態統計によると、わが国のがんによる死亡者のうち、部位別では多いほうから順に男性は肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、女性は大腸がん、肺がん、胃がん、乳がんとなっている。男女ともに挙げられる胃がんや大腸がんを含む消化器がんの中でも、近年大腸がんが男女ともに際立って増加しており、今後のさらなる患者数の増加が危惧されている。

現在、こうした消化器がんへの早期発見、早期治療を目指す内視鏡を使った検査や治療が広がっている。消化器内視鏡検査は、口から内視鏡を挿入し、食道や胃、十二指腸を診る上部消化管内視鏡検査と肛門から内視鏡を挿入し大腸全体を診る下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)に分けられる。内視鏡機器の進歩や扱う医師の技量の向上などにより、検査も徐々に体への負担が少ないものへと変わってきている。鼻からの挿入が可能となった上部消化管内視鏡検査などはその代表といえるだろう。鼻からの内視鏡では、スコープが舌の根元に触れないため、嘔吐反射による検査中の不快感もほとんどなく検査を受けることができる。また、大腸内視鏡検査も以前と比較し、楽に受けられるようになってきている。もともとは検査で使われていた内視鏡だが、最近では治療にも広く普及しており、同時にその手技も難易度の高いものとなっている。

高度な技術をもつ 消化器内視鏡専門医

日本消化器内視鏡学会では、内視鏡検査、治療のスペシャリストとして、消化器内視鏡専門医の認定を行っている。

消化器内視鏡専門医の認定を受けるためには、まず申請時において日本内科学会認定医または日本外科学会認定医もしくは専門医のいずれかの資格を持ち、学会が認定した指導施設において5年以上の研修を受ける必要がある。この間に、上部消化管検査1000例以上、下部消化管検査100例以上、内視鏡下のポリープやがん切除などの治療を20例以上経験し、所定の技能ならびに経験を身につけなければならない。学会、各種のセミナーなどへの出席も一定回数以上あることが必要となる。こうした認定条件をすべてクリアした上で、学科試験に合格してはじめて消化器内視鏡専門医の認定を受けることができる。さらに、資格は5年ごとに更新しなければならず、資格取得後も、新たな知識や技能を身につけなければならない。

増加傾向にある大腸がんなどの消化器がんだが、転移のない早期のがんを発見することで、治癒が望める場合も少なくない。そのために、高度な技術と豊富な知識で消化器がんの早期発見、早期治療を目指す消化器内視鏡専門医の力が必要になるだろう。

【文/菅谷 英理】

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