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特集記事: 2009年8月11日 [ 週刊朝日 2009年8月21日号 掲載 ]

より質の高い医療サービスの提供を目指す 病院機能評価認定病院
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より質の高い医療を受けるために

わたしたちが医療機関を受診する際、「より質の高い医療を受けたい」「信頼のできる病院を選びたい」と思うのは当然のことだろう。しかし、いままでは身近な人からの情報で病院選びをするなど、これといった病院選びの指針となるようなものがなかったのが現状ではないだろうか。

そうした中、(財)日本医療機能評価機構では、国民の医療に対する信頼を確立し、より一層の質向上を図ることを目的として、病院をはじめとする医療機関を中立的な立場から評価し、その結果、明らかになった問題点を改善していく病院機能評価事業を行っている。同機構は国内で唯一病院機能を評価している第三機関として大きな役割を担っている。

厳しい審査を行う第三者評価

2009年7月3日現在、全国8832病院のうち、病院機能評価認定を受けている病院は、2555病院のみで、全体から見ると、まだまだ少ないのが現状だ。それでは、こうした認定病院は、どのような過程を経て認定されるのだろうか。

まず、認定を受ける病院は、書面で書類審査を受ける。その後、一定の研修を受け、経験を積んだ複数のサーベイヤー(評価調査者)が、第三者の立場で病院を訪問し、それぞれの専門的な見地から中立的・客観的な判断による評価を行う。

一般病院の場合、審査内容は、
(1)病院組織の運営と地域における役割は十分に果たされているか
(2)患者の権利と安全確保の体制
(3)両用環境と患者サービスについて
(4)医療提供の組織と運営
(5)医療の質と安全のためのケアプロセス
(6)病院運営管理の合理性
の6領域577項目となる。さらに精神病院では48項目、特別療養施設などの病院は29項目が追加される。項目は5段階評価で3以上の評価がないと、審査認定を受けることができない。審査は、細部にわたって厳しくチェックされ、改善すべき点などは一定期間内に病院に改善させるなどの処置がとられる。そのため、審査終了から認定が受けられるまで平均して半年ほどかかるという。

こうした過程で、医療機関にとっては、改善すべき問題点が明確になり、具体的な改善目標を設定することで、それに向かって努力していくことが可能となる。つまり、患者のみならず、医療機関にも生まれるメリットは少なくないといえるだろう。

また、問題点の改善に努め成果を上げている病院には、認定証が発行される。それを院内に掲示することで、その病院が提供する医療への信頼感・安心感を患者に与えることにもつながる。

病院選びの一つの指針として活用する

日本医療機能評価機構では、公式ホームページ(http://jcqhc.or.jp)で同機構の認定を受けている病院の情報提供を行っている。ホームページ上で、自宅近くの医療機関が認定を受けているかどうか確認することも可能だ。

病院機能評価認定病院を、病院選びの一つの指針として、活用してみることをお勧めする。さらに今後、認定病院が増えれば、医療の全体の質向上にもつながっていくだろう。

【文/菅谷 英理】

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