近年、職場でのさまざまな問題を原因としたうつ病の患者が増加している。そうした患者には、治療だけではなく、職場復帰の支援も必要だ。榎本クリニックは、うつ・リワークサポートセンターを設け、復帰を支援するプログラムを実施している。治療について榎本稔理事長と深間内文彦院長に伺った。
職場復帰を目指す人への専門プログラムを実施
当院のうつ・リワークサポートセンターは、うつ病やストレス関連疾患によって休職中で、職場復帰を目指しておられる方のための専門プログラムである「リワークプログラム」を特徴とするデイナイトケアを実施しています。
うつ病から回復して職場復帰を目指すとき、なかなかスムーズに進まず復職が困難になることが少なくありません。当センターのリワークプログラムでは、まず心身のコンディションを整え、生活リズムを改善しながら、これまでの対人関係上の問題点を再点検し、ストレスへの上手な対処法を身につけるという形で、段階的に仕事に従事可能な活動性を高められるように工夫されています。
ほかにも、リラクゼーションや芸術療法、パソコンなどを用いた復職トレーニング(オフィスワーク)、認知行動療法・対人関係療法・※アサーショントレーニングなどを組み合わせたストレスマネジメント講座があり、円滑な職場復帰と、うつ病の再発防止を目指しています。治療には、医師や看護師、精神保健福祉士、臨床心理士など、うつ病治療専門のスタッフが専属で担当し、復職後のフォローアップについても引き続き個別のメンタルヘルスにかかわる相談をお受けしています。
家族をサポートする うつ・家族教室
また、当センターの特色として「うつ・家族教室」の設置も挙げられます。うつ病の治療には休養と薬が大切ですが、その上でご家族のうつ病に対する正しい理解と、ご本人への適切な対応が、病気からの回復や再発を防止するための大きな役割を果たします。「うつ病の症状に応じてどのように接すればよいのか」「仕事や学校や家事に支障はないのか」「薬のことや心理療法について知りたい」「再発を防ぐためにはどうすればよいのか」など、ご家族の方々のいろいろな悩み事を一緒に考え、解決のお手伝いをさせていただきます。
うつ・リワークサポートセンターには、直通電話を設けております。ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
※アサーショントレーニング:相手を尊重しながら、自分の意見や気持ちをその場にふさわしい形で表現できるようにするトレーニング
【構成/鈴木 健太】
榎本 稔(えのもと みのる)
医療法人社団 榎会 榎本クリニック 理事長
1961年、東京医科歯科大学医学部卒業。
成増厚生病院副院長、東京工業大学保健管理センター教授などを経て、
97年に医療法人社団榎会 榎本クリニック開院
深間内 文彦(ふかまうち ふみひこ)
医療法人社団 榎会 榎本クリニック 院長
1988年、東京医科歯科大学大学院医学研究科修了。
同大学難治疾患研究所准教授、
国立大学法人筑波技術大学教授・保健管理センター長などを経て、
2008年4月より榎本クリニック院長







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