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特集記事: 2009年9月30日 [ 「がんで困ったときに開く本」 2009年9月30日 掲載 ]

全身のがん病変を狙い打つ放射線治療 ノバリスシステムの実力
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脳内、頭頸部や体幹部の高精度ながん放射線治療

ノバリスシステムは定位放射線治療を行う放射線治療装置の一つで、全身のがん治療・放射線療法に使われています。ノバリスはラテン語で「新しい開拓地」を意味し、今までにない高精度な放射線治療を可能にするという意味で命名されました。

治療の対象となるのは、頭部では動静脈奇形、転移性脳腫瘍、髄膜腫、下垂体腫瘍、聴神経鞘腫(しょうしゅ)、神経膠腫(こうしゅ)など、脳内および頭頸部のがんや腫瘍が挙げられます。また、従来の放射線治療では困難とされる体幹部のがん(甲状腺がん、肺がん、肝臓がん、前立腺がんなど)も治療が可能です。

ノバリスシステム

強度変調放射線治療と画像誘導システム

ノバリスの特徴の第1は、通常の照射方法に加えて個々の細い放射線ビームに強弱をつけて、目標となる病変の形状に適したビームの集合体として照射する強度変調放射線治療(IMRT)ができることです。先端部には薄さ3mmのマイクロマルチリーフコリメータが装着され、放射線ビームの形を病変に一致させることができます。このため、周辺の正常組織の被曝量を軽減し、体へのダメージを抑えることが可能になっています。

ノバリスのがん治療は、事前にプラスチック製のシェルやマスクをそれぞれの患者の頭や体の部位に合わせて作成し、着用して行います。治療にあたっては、X線撮影と赤外線監視カメラを用いて、治療時の患者の位置を自動的に決める画像誘導システムが稼働します。患者の動きはリアルタイムに追跡され、どんな動きも自動的に修正され、患者の高精度なセットアップを保持します。

ノバリスは、がん病変の部位・大きさ・形状に応じて数回から数十回の分割照射を行います。1つの病変に対する治療時間は1回20~30分で済みます。このため、入院をせずに通院しながらがん治療を行うことができます。

【文/秋山 晴康】

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