熱に弱いがんに温熱療法でダメージを
がんは体のあらゆる組織にできる病気ですが、熱に弱いのが弱点とされています。 わたしたちは、がん患者さんたちに、温熱療法「全身ハイパーサーミア」を行っています。この治療法を選択したのは、がんが全身に転移していたり、複数のがんがあったりするがん患者さんに、一度に治療できる全身療法がより有効と考えたからです。遠赤外線で体表の血液を温め、血液の循環によって体の深部まで温める方法です。
当院はこの療法で、1997年7月から2009年7月までに1200症例以上の実績を上げています。「全身ハイパーサーミア」は、抗がん剤や放射線の効果を上げる働きがあり、がんの標準治療と併用して、より良い治療も期待できます。
HIFUと遺伝子治療も加わりより効率的な治療が可能に
当院は全身療法に加え、局所治療法である「集束超音波焼灼療法」(HIFU)を導入しました。この装置は、光をレンズで集めるように、強力な超音波を体の外側から目的部位だけの2・6mmの焦点に合わせて集束照射でき、超音波による70~80度の熱焼灼エネルギーでがん組織を焼きます。体を切開することはありません。また、がん遺伝子治療も行っています。点滴や局部注射により、正常な遺伝子を体内に入れ込んでがん細胞を攻撃する治療法です。
当院では集学的熱治療システムの先端医療施設として、これらの療法を組み合わせて治療していくことが可能です。がんが転移・再発してしまって、標準治療で良い結果がでなかった患者さんで、セカンドオピニオン、サードオピニオンをご希望の方も日々来院されています。そしてこれからも、がん患者さんに少しでも負担の少ない効果的な治療法を目指していきたいと思います。
竹内 晃(たけうち あきら)
医療法人社団ルーク会
ルカ病院附属ルーククリニック 院長
埼玉医科大学大学院(内分泌)終了。
医学博士。
1997年7月、ルーククリニック開院。







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