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特集記事: 2009年9月30日 [ 「がんで困ったときに開く本」 2009年9月30日 掲載 ]

乳がん治療後の乳房再建術
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女性にとって大きな負担につながる乳房喪失

乳がんは、日本人の25人に1人が発症するといわれており、女性に多く見られるがんです。近年、生存率は向上しており、マンモグラフィや超音波を用いた検査法の普及により、早期発見、早期治療も進んできました。

乳がんの治療は、主に手術、放射線治療、抗がん剤治療が選択されます。基本となる治療は手術で、原則としてがん細胞が拡がっている恐れのある部分をすべて切除します。内臓と違い、乳房は目で見える部位なので、切除手術によって乳房を失ったり変形させたりすることは、女性にとって精神的な負担につながる場合があります。最近は極力切除する範囲を小さくする温存術が一般的になってきましたが、それでも術後の胸の変形に悩む方が少なくありません。そうした方に行う治療として、失われた乳房を人工的に作る乳房再建術が挙げられます。

乳房再建術により失われた乳房を補う

乳房再建術は、乳がんの摘出と同時に行う一期再建と、術後しばらく経ってから行う二期再建に分けられます。手術は主に、自分の腹部や背中の筋肉を使用する自家組織移植による再建術と、人工乳房(インプラント)を埋め込む再建術があり、併用する場合もあります。

自家組織移植による再建術では、手術によって腹部や背中の皮膚、脂肪、筋肉を切除し、それを胸に移植して乳房を作ります。自分の組織を使うために拒絶反応が抑えられます。健康保険も適用されますが、体のほかの部位に傷が残るほか、何週間かの入院が必要になります。

人工乳房による再建術は、1度目の手術で組織拡張器というシリコン製の空の風船を埋め込んで胸部の皮膚を伸ばした後、2度目の手術でそこにシリコン製の柔らかい人工乳房を挿入します。一期再建で行えば、乳がんの摘出と同時に組織拡張器を埋め込むことができるため、手術の回数が抑えられます。人工乳房による再建術は、ほかの部位を傷つけずに済むほか、手術自体を日帰りで行えることもあります。ただ、この手術を二期再建で行う場合は健康保険が適用されません。

乳房再建術は、大きさや形を左右対称に柔らかく作らなければならないなど、医師の技術も重要です。納得して治療を受けられるよう、治療を行っている医師の実績などを確認して医療機関を選ぶとよいでしょう。

【文/鈴木 健太】

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