地域の患者のために、ハイレベルな医療を 24時間体制で敷居を低く提供 【横浜新緑総合病院】 (神奈川県横浜市)

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医療法人社団 三喜会
横浜新緑総合病院
脳神経センター部長
小菊 実
こぎく・みのる●日本脳神経外科学会認定
脳神経外科専門医
 
 
 
 

迅速な検査と診察によって、地域住民をサポート

横浜新緑総合病院は二次救急拠点病院に指定され、地域の救急医療の一翼を担う病院だ。「地域の方々のために、大学病院レベルの医療の質と、敷居の低さの両立を目指しています」と脳神経センター部長の小菊実医師が話すように、多忙な患者に配慮し、受診当日のうちにMRIなどの検査から診察まで完了できるように努めている。
 
その環境を生かし、同院は脳神経外科分野の診療にも力を入れている。神経線維や血流を描出する特殊なMRIやニューロナビゲーション、5‐ALA蛍光顕微鏡、超音波診断装置など大学病院クラスの機器を備え、同規模では珍しく、悪性の神経膠腫(グリオーマ)や髄膜腫なども診療対象としている。脳腫瘍を得意分野とする小菊医師に加え、同分野の第一人者である高橋弘医師(日本医科大学連携教授)も診療に携わり、近隣の医療機関から紹介される患者は年々増加している。
 

患者への負担の軽減を追求する「脳腫瘍チーム」

小菊医師は、脳腫瘍の治療では医師が責任を持って、1人の患者を継続して診療する環境が大切だと強調する。「特に悪性の場合、術後も月に1回以上の通院が必要となることが多いのです。治療の全体像を丁寧に説明し、手術だけではなく、術後もフォローし続けることが重要です」。そこで医師や看護師、リハビリスタッフ、薬剤師、ソーシャルワーカーなどからなる「脳腫瘍チーム」を率いて、治療に加え、高額療養費制度の説明や退院支援、在宅生活の援助など、きめ細かなフォローを実践。脳神経外科の医師が24時間365日常駐する環境も整え、患者が急に痙攣発作や体調不良を起こした場合も、迅速な対応が可能だ。「頭部以外の異変にはすぐに他科が協力するなど、診療科を超えた、フットワークの軽い医療体制を実現しています」。
 
横浜出身の小菊医師の目標は愛着のある同地域の患者を、1人でも不幸せにしないこと。脳に関することは何でも相談してほしいと、情熱を込めて語った。
 

「脳腫瘍チーム」が一丸となって、心のこもったフォローを実践

「脳腫瘍チーム」が一丸となって、心のこもったフォローを実践

Information
〒226-0025 神奈川県横浜市緑区十日市場町1726-7
TEL.045-984-2400
http://www.shinmidori.com/
【診療科目】脳神経外科ほか
【診療時間】9:00〜13:00/14:00〜17:00
【休診日】日・祝・年末年始
 ※救急および検査は24時間体制です
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