日本初のPBM(患者中心の輸血医療)国際シンポジウム開催

2019.10.12
日本初のPBM(患者中心の輸血医療)国際シンポジウム開催のお知らせ

 
PBM (Patient Blood Management)は、増血療法や自己血の管理、手術手技の改良や術後貧血の管理などを通して体内の血液を温存し輸血を回避もしくは制限することで、感染症やがん再発の抑制など患者の長期的な健康維持と医療資源の確保を目指していく新しい治療概念です。この治療は、すでに欧米では専門学会を通じた科学的根拠にもとづく治療指針として実践され、また社会啓蒙によって市民にも広く認知されている治療です。わが国でも、専門学会が中心となり、適正輸血の指針を作成し、自己血輸血の普及に努め、輸血節減に向けた治療法が推奨されており、今後、治療応用、実践、評価、(基礎的)研究をおこなう土壌を培って行くことが肝要と思われます。
 
欧米のPBMの専門学会であるSABM (米国)、NATA(欧州) 等の指導と支援を受け、アジア諸国(韓国、中国、マレーシア等)で学会開催をおこなってきた学術団体ASPBMが今回、日本で本会を開催する事を決定しました。今回の開催テーマは”PBM~Expanding Frontiers~”としました。医療の最前線として治療の質と供与の枠を広げていくには、各専門科の間、多職種間で医療スタッフが協同して治療目的を達成していく必要があります。本会開催の目的も、各国からの報告も含めPBMの臨床の実際に主眼を置き、プログラムを用意しました。周術期の血液管理を巡り、外科学=麻酔学=救急医学=輸血医学など多数の領域からの治療提案(multidisciplinary approach)をさせて頂きます。
 
特に今回はPBMの分野で世界的第一人者のAryeh Shander教授をはじめ、約20名の海外講演者を招待し、わが国でPBMの臨床経験の豊富な医師を加えて開催します。本会の主旨を共有して頂きたく、同時通訳サービスも準備し医療関係者の他に市民の方々の出席、参加も期待しています。内容の詳細をウェブサイトに掲載しています。関心のある方にもご紹介頂き、お誘いの上ご来場下さいますよう、お待ちしています。日々の貴重な時間の中から、秋の週末の1日を取り分けて頂くことで、本会の内容が皆様の一考(food for thought)の一助して加えられれば幸いです。
 
ASPBM 東京国際シンポジウム 2019 共同大会会長、当番世話人
湘南厚木病院 無輸血治療外科 川元俊二

Information

 
The 5th ASPBM Symposium 2019 Tokyo
主催:ASPBM (Asian-pacific Society of Patient Blood Management)
日時:2019年10月12日(土) AM8:45~PM5:30
会場:東京大学 伊藤国際学術センター 伊藤謝恩ホール
   (〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1)
使用言語:英語(日本語)、同時通訳(英語⇄日本語、日本語→韓国語-中国語)
共同大会会長: Lee Kyu Yeol (ソウル)、川元俊二(日本)
 
※詳細、お申込みなどはウェブサイトをご確認下さい