脳神経外科のスペシャリスト達が
最先端機器を駆使して挑む急性期治療

 

医療法人光川会 福岡脳神経外科病院
理事長 風川 清


かぜかわ・きよし●1982年、防衛医科大学卒業。2008~17年福岡大学筑紫病院脳神経外科教授。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医ほか。

 
 
 

開院からわずか2年で1000件以上の手術を実践

 福岡脳神経外科病院は2017年春の開設以来、手術数を急速に伸ばしてきた。18年4月~19年3月には脳腫瘍50件、脊髄脊椎183件、脳血管内手術252件となり、総手術数はわずか2年で1000件を超えた。19年は上半期で400件を超えるペースで推移している。その背景について、「2年余りで入院・外来患者が増加したことに加え、それに対応できる最先端の医療機器と手術室の拡充、そして全国から技術の高い医師を迎え入れたことがあります」と風川清理事長は語る。
 

4K3Dビデオ技術搭載の最新手術用顕微鏡システムを全国でも先駆けて導入



 ハード面では、開頭手術と血管内治療を同時に行えるハイブリッド手術室1室、血管内治療専用手術室1室と通常の手術室が1室あり、同時に3人の手術が可能。加えて4K3Dビデオ技術搭載の最新手術用顕微鏡システムをいち早く取り入れ、より正確で安全性の高い手術を追求している。人員面でも、常勤13名の医師の中には脳神経外科専門医や神経内科医、麻酔科医、救急科医などが在籍、他に非常勤で3名の医師も抱えている。緊急を要することも多い脳疾患に対し、常に2名の脳神経外科専門医が当直して治療にあたる充実ぶりだ。さらに、18年9月に間脳下垂体外科に実績ある矢野茂敏医師を副院長に迎え、「間脳下垂体外科治療センター」を増設した。
 
 こうした治療を24時間365日体制で実践できるのも同院の特徴だ。例えば、19年5月の10連休も12件の予定手術と5件の緊急手術を実施。「特に血管内手術は患者さんの負担も少ないので、休み中に手術を受けて、休み明けにはお仕事可能な方もいらっしゃいますし、それも患者さんへの貢献の一つだと思っています」(風川理事長)として、休みが長くとれる年末年始などでの手術も検討している。あわせて、次世代の医師の育成も地域における役割と考え、研修の受け入れも進めていくという。
 
 

Information
医療法人光川会 福岡脳神経外科病院

(ホームページ)



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TEL.092-558-0081
※救急外来24時間受付

 

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