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医療法人 徳洲会

宇治徳洲会病院

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脳卒中に開頭手術、血管内治療の
“二刀流”で対応

24時間365日脳神経外科医が常駐

 宇治徳洲会病院は府南部、70万人の人口を有する山城地域の中心的医療施設。24時間365日、脳神経外科医が常駐し、脳卒中治療に取り組む。

 2018年に成立した循環器病対策基本法に基づき、検討された循環器病対策推進基本計画が2020年に閣議決定した。

 この決定を受け、日本脳卒中学会など関連学会の医療関係者は行政と協働で循環器病対策を推進する形で、一次脳卒中センターを各地に設置。同院もこれに含まれる。

「山城地域の中心的な医療施設である当院の脳神経外科の最大の特徴はエキスパートの多さ」と語るのは同院の脳神経外科主任部長の村井望医師だ。

「脳神経外科専門医と脳血管内治療専門医の2つの資格を持つ医師6名が在籍しています」

 脳卒中の治療は薬物療法で改善しない場合、開頭手術と脳血管内治療の二つに大別される。村井医師は「当院は開頭手術と脳血管内治療の技術レベルがほぼ等しい」と述べる。

「開頭クリッピング術などの開頭手術とコイル塞栓術などの血管内治療もできる、いわば二刀流の医師が複数います。臨機応変に、開頭手術と血管内治療のどちらかを選べるのも当院の強みかと思います」

 こうした医療体制を基に、一次脳卒中センターとして、同院が目指すのは地域の人々から信頼を得ることだという。

「今後は慢性的な疾患も可能な限り受け入れ、患者さんを長く見守りたいですね。診療方針はエビデンス、科学的な根拠に基づき、より良い結果に導けるよう、取り組んでいきます」  

取材・文/星 裕一朗

脳神経外科 主任部長

村井 望

日本脳神経外科学会認定
脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会認定
脳血管内治療専門医

医療新聞社
編集部記者の目

 これまで、同院は救急医療を重視してきた。しかし、村井望医師曰く「今まで以上に、地元の人々の慢性的な疾患の治療にも積極的に取り組みたい」
 今後の同院の在り方について、真剣に語る村井医師だが、漫画『ブラックジャック』の話になると一転、相好を崩す。
「ブラックジャックのように、自分の手で治すことにやりがいを感じるのです。それで患者さんが元気になってくれたら、とてもうれしい。僕らの世代、結構、外科志望が多くてね。理由を聞くと、異口同音、ブラックジャックだと。やはり多大な影響がありますね」
 漫画内で難治療に挑むブラックジャック。そして、開頭手術と血管内手術の二刀流を誇る村井医師。凄腕外科医は現実にもいるのだ。

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