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藤田医科大学ばんたね病院

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高度医療と地域密着医療を併せ持つ大学病院

8つのセンターを設置し難症例の治療にあたる

 藤田医科大学ばんたね病院は名古屋市の中心部に位置し、高度医療を扱う大学病院の面と近隣住民のさまざまな病気を診察する地域密着型病院の両面を持つ医療機関だ。

 診療科は計27科あり、その他、8つの診療センターを設置し、近隣住民のみならず、全国から難症例を抱えた患者が紹介を受けて受診に訪れる。

 診療センターは、総合アレルギーセンター、痛み緩和センター、睡眠健康センター、人工関節センター、ハートセンター、体に優しい内視鏡治療・手術センター、脳血管ストロークセンター、脊椎センターと多彩なラインナップ。それぞれのセンターにその領域のエキスパートを配置し、治療にあたっている。中でも体に優しい内視鏡治療・手術センターは膵がんの治療で、脳血管ストロークセンターは脳動脈瘤のクリッピング術などで多くの実績を上げ、地域住民からの信頼も厚い。

 また人工関節センターでは、ロボット手術支援システムを導入し、股関節の人工関節置換術で実績を上げつつある。

さらなる医療体制充実へ新棟を建設中

 同院では、2023年8月完成予定で新棟の建設を進めている。

「新棟の1階はすべて救急外来となります。救急車が3台入れる規模で、24時間365日受け入れを断らない体制を強化します。また手術室を2室増設し、7室体制となります。新棟の1室には手術支援ロボットを導入します。さらに最上階は、全21床の規模で透析センタ―を設置予定。患者が落ち着いて透析を受けられるよう、見晴らしの良い造りにします」と堀口明彦病院長は熱く語る。

 人材の育成にも余念がない。研修医は臨床研修センターに所属。ほぼ全診療科をローテーションして回り、さまざまな医療現場に直接触れることになる。

 このように個性的な同院は、今後ますますその特色を活かして発展していくだろう。

取材・文/牧野晋一

病院長
医学部 消化器外科学 主任教授

堀口 明彦

1984年
藤田保健衛生大学医学部卒業
日本消化器外科学会認定
消化器外科専門医

医療新聞社
編集部記者の目

「高度医療を提供する大学病院と地域密着型病院の両面を持つ」が同院の大きな特長、実際に訪れると、まさにその通りと思わされる。消化器がんの治療や脳卒中のカテーテル治療などで大きな実績を上げつつも、院内の待合は、地域住民で埋め尽くされている。「ちょっとした風邪でも、気にしないで来院してもらいたいですね」と笑顔を見せる堀口明彦院長。その一方で、建設中の新棟で救急体制を強化する方向性を打ち出すなど、対応する医療領域の拡大への強い意欲も感じられた。

Information

藤田医科大学ばんたね病院

ホームページ

〒454-8509
愛知県名古屋市中川区尾頭橋3丁目6番10号

TEL.052-321-8171

【診療科】27科

【病床数】370床

【診察受付時間】月~土 8:30~11:30(一部午後診は異なります)

【休診日】日・祝・年末年始(12月29日~1月3日)

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