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山口県立総合医療センター

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2台の手術支援ロボットを導入し
精度の高い人工関節置換術で地域に貢献

人工関節置換術の実績がロボット支援下手術を可能に

山口県防府市に位置する総合病院、山口県立総合医療センター。多くの診療科目の中でも整形外科は長年、人工関節置換術に取り組んできた。

「当院は1970年代からセメントレスの人工股関節置換術を行っています。また同時期に日本ではまだ普及していなかった、フランス発祥の前方アプローチを採用。難度の高い術式ですが、低侵襲で患者さんへの負担が少なくて済みます」と田中浩顧問・整形外科部長(元副院長)は語る。

 2010年の田中医師(当時山口大学整形外科准教授)の着任に合わせ、人工関節センターを開設。手術件数は増加を続け、22年度には膝関節466件、股関節321件※1と中国・四国地方でも、その実績は目覚ましい。さらに20年から21年にかけて手術支援ロボットを2台導入。「希望する患者さん全員にロボット支援下手術を実施できるように、2台にしました」と人工関節センター長の椎木栄一医師は話す。膝関節と股関節を合わせて、694件※2のロボット支援下手術を実施している。 「ロボット支援下の人工膝関節置換術では出血量が10~20㏄ほどで済みます。また画像によるナビゲーションシステムも非常に正確です」と椎木医師は力を込める。田中医師も「股関節の場合でも、骨盤の骨を削ったり、人工関節を設置したりする時間が短縮され、患者さんの負担軽減を目指せます」と説明する。  

 ロボット支援下手術は術前計画をもとに進められるが、同院では手術中に患者の骨の状態に応じ、医師たちの知見を反映して、骨を切る位置や角度を微調整することもある。積み重ねてきた症例数がロボットの効果的な運用を可能にしている。長年の実績という土台を大切にしたうえで、新たな技術を導入し、飛躍を続ける。

構成/粕谷義和

顧問・整形外科部長

田中 浩

人工関節センター長

椎木 栄一

鎌田医師

吉田医師

松木医師

Information

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