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医療法人社団のう球会

脳神経外科東横浜病院

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高度な技術と団結力で脳を救う救急医療を実践

“二刀流”の技で最適な治療を提供

 院内に音楽が流れると、スタッフたちが救急処置室に集まる。「脳卒中救急搬送受け入れ」の合図だ。ここ脳神経外科東横浜病院は開院から35年、「救える命(脳)を救う」という信念を掲げ、救急医療に力を入れてきた。2019年には一次脳卒中センターに認定され、横浜市神奈川区を中心に脳卒中急性期医療の中核を担っている。

 脳卒中治療は時間との闘いだ。対応の遅れは死亡や重篤な後遺症に関わるため、同院は迅速な救急医療体制に重点を置く。手術室まで徹底的に無駄が省かれた動線の構築もその一環だ。

 救急車が到着すると即座にCT検査を行う。開頭手術か、脳血管内治療か。瞬時に最適な治療を判断するのは、チームを率いる郭樟吾副院長だ。「搬送から治療開始まで最短10分です」と言う。郭副院長は開頭手術と血管内治療を適切に使い分ける。その技術は高度な知識と修練を要する“二刀流”と称されており、郭副院長は数少ない二刀流の一人で、指導する立場にもある。オールマイティで迅速な脳卒中治療は脳梗塞でも功を奏し、血栓融解療法(t-PA)、血栓回収療法で高い血流再開通率を実現している。

 治療に加え「脳卒中を治療する病院の役割」と、郭副院長はSCU(脳卒中ケアユニット)でのきめ細かいケアにも心血を注ぐ。循環器領域や歯科とも連携し、総合病院にも引けを取らない医療体制を構築することで、患者の社会復帰を支える。

 同院の実力は医療体制だけではない。事務員を含めた組織力も光る。救急受け入れ要請には「一人でも多くの患者を救う」という郭副院長の思いの下、医師を介さなくても事務員が応対する。1秒でも早く患者を治療に繋げる仕組みだ。「こうしたチームワークは単科病院の強み」と郭副院長は力を込める。その姿勢に年間約3000台※の救急車が同院に駆け込む。
 
 年々数が増え続けているのは地域の信頼を得ている証だろう。
更なる救急医療の充実を目指し、新病院も計画中だ。「夢は脳卒中の撲滅。人生を懸けて臨みたい」。郭副院長の挑戦は続く。

※2019年1~12月


主な症例件数(2019年1~12月)
● 救急患者受け入れ数 3012件
● 脳卒中治療 546件
● 手術総数 375件
● 脳血管内治療 160件
● 急性期血行再建術 75件
● 頚動脈ステント留置術 58件
● コイル塞栓術 21件
● 脊椎・脊髄手術 28件

副院長

郭 樟吾

かく・しょうご●医学博士。2001年、東京慈恵会医科大学卒業。同大学脳神経外科学講座講師・診療医長などを経て、18年より現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医

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