• 福井県

医療法人博俊会

春江病院
関節温存・スポーツ整形外科センター

  • 動画あり

骨切り術を主体とした膝関節の治療で、
地域の人々の「元気な膝」を支える

活動的な日常生活を骨切り術の提供で支援

 「膝の元気で延ばそう健康寿命」をスローガンに、変形性膝関節症の治療で積極的に骨切り術を提供する春江病院。石川県・福井県の県境近くに位置し、石川県南部から福井県南部におよぶ広域な医療圏を持つ中で、「高齢になっても膝を治療して活動的に過ごしたい」という患者が後を絶たない。年間の骨切り術の症例数は233件※に上る。本邦では数少ない本格的な「関節温存・スポーツ整形外科センター」として体制の充実化を図り、そのニーズに応えている。「関節手術と関節リウマチのエキスパートが強力なタッグを組んで、質の高い診断と治療を追求し、関節をトータルでサポートする体制を整えています。これからも関節の治療を通じて、地域の方々に貢献していきたいと考えています」と嶋田俊之理事長は熱意を込める。

 熟達した手技で骨切り術を提供する中村立一医師は、「この地域は登山を趣味にしている人も多く、生涯続けたいと思っている方も少なくありません。周辺に数多くの温泉街があることから、正座が可能でかつ痛みのない膝を切望して来院する温泉従業員も数多くいます。このような方々に、術後の可動域がよくスポーツや正座にも制限がない骨切り術を数多く行っています」

 元気で長生きするためには自分の脚で歩き続けることが欠かせないとも指摘する中村医師。「膝の痛みで歩けなければ生活習慣病になりやすく、また、糖尿病などの治療で運動が必要になったときに膝が痛ければできません。『元気な膝』は健康寿命を延ばすという意味でも重要です」

 「総合的に関節を診る」ことが同センターの強みと話す岡野智医師。「関節リウマチの方が変形性膝関節症を発症したり、変形性膝関節症の方が関節リウマチを発症したりするケースも少なくありません。当センターでは膝の痛みの因子を複数の医師で横断的に分析し、患者さん一人ひとりに適切な治療を見極め、より確かな医療提供を目指しています」
※2020年1月~12月

取材/冨永雅裕

理事長 

嶋田 俊之

関節温存・スポーツ整形外科センター
センター長

中村 立一

なかむら・りゅういち●医学博士。1995年金沢大学医学部卒業。日本 Knee Osteotomyフォーラム代表世話人。日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 (JOSKAS) 評議員。日本 Knee Osteotomy and Joint Preservation研究会 代表幹事

副院長
関節温存・スポーツ整形外科センター
整形外科部長

岡野 智

おかの・あきら●医学博士。1995年金沢大学医学部卒業。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医

医療新聞社
編集部記者の目

 関節の痛みの因子を詳細に分析し、より確かな治療を追求する同院。リハビリにもその下支えとなる特徴がある。通常、機能回復のためのリハビリが主流だが、それに加え、原因分析という観点からのリハビリも行う。「膝関節症は膝がぶれることで起こります。具体的に何がどのようにぶれていて、何が悪影響を及ぼしているかを、リハビリという動きの中でしっかり分析して、その人にあった歩き方や鍛えるべき筋肉などを検討し、治療へとつなげています」と中村立一医師。手術症例では、全例、手術前と手術後の歩いている姿を動画に収録し、何がどのように変化したかを患者と共有、また、手術前の原因の説明にも活用しているという。地域の人々の「元気な膝」を支える医療には、このような詳細な診断も存在している。

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関節温存・スポーツ整形外科センター

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