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荻窪病院

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高度な技術と患者目線の医療で
地域を支える

手術室を一新硝子体手術も可能に

 東京・杉並の地で88年にわたり、住民の健康を支えてきた荻窪病院。急性期医療や病診連携など地域医療の中核を担い、住民から厚い信頼が寄せられている。2019年11月には手術センターを増設、より幅広い疾患に対応できるようになった。その1つに眼科治療がある。真新しい手術室には、OCT(光干渉断層計)などを搭載した手術顕微鏡や低侵襲に硝子体手術を行う機器などがずらりと並ぶ。全て大学病院と同等のものだ。

  • 大学病院と同等の機器の導入で網膜硝子体手術が可能に

 「新たな機器の導入で網膜硝子体手術にも対応できるようになりました」と話すのは眼科部長の北原由紀医師だ。

 網膜硝子体手術は眼科手術の中でも難易度が高い。そのため設備の整った大病院で行われる場合が多いが、北原医師は「遠くの大病院まで行かなくても地域で同様に治療できる体制を目指しています」と話す。大学病院で手術経験を積んできた北原医師は、網膜硝子体疾患のプロフェッショナル。硝子体出血、網膜前膜、黄斑円孔などの疾患を中心に積極的に手術を行う。



 さらに網膜硝子体疾患の中でも難しい糖尿病網膜症であっても、「高齢や体が不自由な患者さんで遠方へ通院が難しい場合には、当院で手術をお引き受けすることもあります」と北原医師。こうした患者に寄り添った医療が行えるのは、地域に根差す中核病院として近隣の人々の目を守りたい一心からだ。

 「網膜は一度傷んでしまうと視力の回復が難しくなります。身近な地域の病院だからこそ、丁寧にフォローし、手遅れになることだけは防ぎたい」

 同科は今春、常勤医師を増員し診療体制を強化する。

 「今後は網膜剥離などの緊急性の高い疾患にも対応し、患者さんの悩みに向き合いたい」。患者目線の同科の取り組みに、今後ますます地域との絆が深まっていくだろう。
 
取材/三戸部亜希子

眼科部長

北原 由紀

日本眼科学会認定眼科専門医

医療新聞社
編集部記者の目

 旧中島飛行機工場の付属病院を前身とする荻窪病院。長い歴史の中で地域から信頼を得る一方、さらなる医療の質の向上を目指した進化が止まらない。眼科では白内障治療にも注力。新しく導入した乱視矯正眼内レンズの計測ナビゲーションシステムを駆使し、網膜硝子体手術と同時に乱視矯正眼内レンズ挿入も積極的に実施する。「地域にありながら大学病院と同等の医療提供を目指し、地域の患者さんを支えたい」と、朗らかな笑顔が印象的な北原由紀医師。こうした心強い姿勢に、今後ますます地域からの期待が高まるだろう。

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