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医療法人偕行会

名古屋共立病院
名古屋放射線外科センター

患者の負担軽減を目指し定位放射線治療に取り組む

高精度で病変に照射して効果を上げる装置を導入

 中部圏において常に新しい医療技術を導入し、患者のための医療の提供に尽力している名古屋共立病院。中でも放射線治療に定評があるのが名古屋放射線外科センターだ。

 今や放射線治療はがんなどの悪性腫瘍に対して、外科手術、化学療法と並んで重要な地位を占めている。

「外科手術で病変をすべて摘出できればよいですが困難なケースも少なくなく、手術が不可能な症例もあります。また高齢者には手術の負担は大きいです。外科と同等の効果が期待できる症例では侵襲の少ない放射線治療を選択することが増えています」と話すのは同センター長の津川隆彦医師。

 同院で特筆されるのが、脳腫瘍や肺がんなどに対する定位放射線治療だ。一般的な放射線治療が病変近くの正常な組織も傷めてしまうのに対して、定位放射線治療では病変の形に合わせて多方向から集中照射ができ、周囲の正常組織への照射を避けながら治療効果を上げる特徴がある。

 その一つが頭蓋内病変に対するガンマナイフで、従来装置をバージョンアップした高精度の装置を2017年から中部地区で初めて導入。同装置では、マスクによる固定法を用いてさらに低侵襲が期待でき、分割照射によって副作用の可能性低減とともにより大きな病変にも対応可能となっている。

 一方、頭部を含めた全身に定位放射線を照射できる装置も導入した。頭部ではガンマナイフの適応よりも広い範囲の病変に有効で、体幹部では肺がんや肝がん、転移性脊椎腫瘍など幅広い疾患に治療が可能である。この装置では放射線それぞれの強弱を調整しながら病変のみに高線量を照射する強度変調放射線治療(IMRT)も実施可能だ。

 「この二つの装置を持っているのが当センターの強みです。病変の性質、場所や大きさに応じて使い分けています」

 施術前には、外科など他科とも検討して照射の実施を決めているほか、患者に放射線治療のメリットや副作用などをしっかりと説明しているという。

取材/河嶋一郎

センター長

津川隆彦

日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医

医療新聞社
編集部記者の目

 超高齢社会の進展とともに、がん患者の増加は避けられない。これからはがんが見つかった時にはすでに進行していて手術が不適応となるケースも増えてくるとみられている。そのような場合に、体への侵襲の少ない放射線治療は大きな力を発揮する。しかも、放射線治療の進化はとてつもないスピードで進んでいる。名古屋共立病院の名古屋放射線外科センターでは、ピンポイントで病変を照射する定位放射線治療が特長的だ。先進的な2台の機器を疾患の部位や症状に応じて使い分け、より安全で効果的な治療に取り組んでいる。

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