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大森赤十字病院

肝がん患者さんは治療後の細かい
経過観察が重要です

 大森赤十字病院消化器内科では、肝臓専門医が赴任した1999年から肝がんの治療に力を入れています。肝がんのうち最も一般的な肝細胞がんの多くは、慢性肝炎や肝硬変の患者さんに発生し、早期に治療を行っても高頻度で再発するという特徴があります。がんの大きさが3cm、個数が3個以内であれば、多くの場合局所治療という内科的な治療法で治療ができます。この局所治療のうち中心的なものが、ラジオ波治療と言われる経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)です。小さいものであれば、1回の針刺しで治療終了(10分前後)となり得ます。当科には、この治療の経験が20年近くもあります。肝細胞がんでは治療後のフォローも大切で、再発の早期発見(局所治療が可能な大きさで発見すること)と的確な治療が必要です。

 そのため、当院は治療後最低でも半年に1回は画像診断(MRI、CTなど)を行っています。結果、多くの再発が2cm以下で発見され、局所治療が行われています。肝細胞がんは何年たっても再発が起こり得るため、経過観察は患者さんの都合が許す限り続けており、治療を繰り返しながら10年以上通われている患者さんも大勢いらっしゃいます。

副院長・消化器内科第一部長

後藤 亨

日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本消化器病学会認定
消化器病専門医

Information

大森赤十字病院

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【診療科目】消化器内科など

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