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国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構

QST病院

「重粒子線治療」のパイオニア
がん病巣へのピンポイント照射が可能に

 重粒子線治療は、炭素線イオンを加速して照射する、新たな放射線治療です。従来の放射線治療と比べ、患部へ集中して照射できるため、放射線が健康な臓器など余計な部分に照射される量と範囲を減らし、副作用のリスク軽減が期待できます。他の放射線と比べてがん細胞を殺傷する能力も高く、「ピンポイントでパワフル」が最大の特徴です。QST病院は、世界で初めて重粒子線がん治療装置を開発し、さまざまながんを治療してきました。日本が世界に誇る技術のパイオニアとして、他の治療法では治癒が困難な症例にも積極的に取り組み、患者さんの負担を抑えた治療を日々追求しています。この歩みが実を結び、現在、骨軟部腫瘍、前立腺がん、頭頸部がんの一部で保険適用となっているほか、膵がんなど、さまざまながん種で先進医療として治療を行っています。食道がんに対しては、ステージ1の症例に対する重粒子線根治照射を実施しています。ステージ1でも、粘膜下層まで深達している場合、一般的には手術や化学放射線療法が必要です。重粒子線治療は、通常の抗がん剤を併用した放射線治療が適応とならない症例に優れた効果が期待され、ご高齢の患者さんや全身既往のある患者さんに適しています。また、ステージ2、3の症例に対して手術前に抗がん剤と重粒子線治療を併用する臨床試験も実施しています。

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国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構

QST病院

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TEL.043-284-8852

【受付時間】平日9:00〜11:30/12:30〜15:00

※食道がんを含む先進医療の費用は、どのがん種でも
314万円(自己負担)+診療・入院費など(保険診療)