• 大阪府

田辺脳神経外科病院

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脳疾患と脊椎脊髄疾患の
年間手術件数は600件超※

救急搬送受け入れで地域の信頼を築いた

 大阪府藤井寺市の田辺脳神経外科病院は世界遺産登録された百舌鳥・古市古墳群の「ど真ん中」に位置する。インターチェンジも近く、南大阪全域、大阪市内から 年間に受け入れる救急搬送は約2000件※。「ひとりでも多くの患者さんを救うために救急を断らない」との田辺英紀院長の信念のもと、積極的に救急搬送を受け入れ、地域の信頼を得てきた。

 同病院は脳動脈瘤や脳腫瘍、顔面けいれんなどの「脳疾患」と、頚椎・腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症、腰部脊柱管狭窄症などの「脊髄・神経の疾患」の治療に特化。脳・脊椎脊髄疾患の手術件数は年間600件以上に達する※。「患者さん第一」を貫くべく、さまざまな取り組みを行ってきた。

 第1に脳神経外科と脳神経内科のワンチーム医療である。めまいや頭痛、しびれを訴える患者に対し、脳神経外科と脳神経内科の医師が一体となって検査・診断にあたり、慎重な意見交換を経て治療方針を決める。「はじめから手術ありきではなく、患者さんの症状や意思を確認した上で的確な治療方法を選択しています」と田辺院長。

 第2に最新の医療機器・設備の導入にも意欲的で、2020年には増築し、2機目のMRIとして高解像度の3・0テスラMRIを導入した。

顕微鏡下手術で体への負荷をできるだけ抑える

 第3に脊椎脊髄手術は顕微鏡下で行っている。切開創が狭く、出血量も少ないうえ、神経をきれいに温存できる。低侵襲で、患者は手術当日に体を起こして食事ができ、翌日からは歩行が可能。入院期間も3~7日と短い。

 第4に「北大阪や関西、西日本から受診を希望される患者さんに応えたい」(田辺院長)と、20年7月、大阪の中心地・梅田に分院の「梅田 脳・脊髄・神経クリニック」を開設した。院長には日下博文関西医科大学神経内科名誉教授を招聘。3・0テスラMRIなど最新の検査機器を備え、診断にあたる。手術が必要なときは田辺脳神経外科病院で実施する。今や同病院の一翼として機能している。

文/岡林秀明

※2020年1月~12月

田辺脳神経外科病院 院長
梅田 脳・脊髄・神経クリニック理事長

田辺 英紀

たなべ・ひでき●医学博士。1984年、大阪医科大学卒業。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。

医療新聞社
編集部記者の目

訪問した日は良く晴れており、隣接した伝応神天皇陵の緑も鮮やかだった。ちょうど陵の上を一羽のシラサギが優雅に飛翔しており、古墳の緑とのコントラストが鮮明だった。本文でも書いたように田辺脳神経外科病院は手の打ち方が的確。「救急は断らない」からスタートし、地域の信頼を集め、「南大阪に田辺脳神経外科あり」といわれるようになった。梅田に分院を設置、いまや「全大阪・全関西の田辺脳神経外科病院」へと飛翔しつつある。

Information

田辺脳神経外科病院

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〒583-0014 大阪府藤井寺市野中2-91  

TEL.072-937-0012

【診療科目】脳神経外科・脳神経内科

【診療時間】 9:00~12:00/14:00~16:00

【休 診 日 】土・日・祝 ●救急・急患は年中無休24時間受付

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