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医療法人社団 明芳会

横浜新都市脳神経外科病院

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脳卒中の予防と治療で
全国トップクラス の診療実績

救急の搬送から治療開始まで中央値「30分台」を実現

 脳卒中の治療は時間との勝負だ。高齢化が進む現代、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れる「脳出血」、血管に動脈瘤ができて破裂する「くも膜下出血」といった脳卒中の患者数は年間110万人(※)を超える。

 血栓を溶かすt︲PA(血栓融解剤)は発症から4・5時間以内が有効とされている。カテーテルを用いて血栓を取り除く血行再建治療は6時間以内が有効とされているが、横浜市青葉区の横浜新都市脳神経外科病院ではMRIデータなどを元に治療が有効と判断された場合、施行時間を拡大し、多くの患者の予後を改善してきた。

 とはいえ、「24時間体制で365日断らない医療」を掲げているだけに、スピードアップが永遠の課題。

 救急の搬送から治療開始までの時間を短縮するべく、血栓回収に携わる各部門が定期的に集まり、全症例について検討する「アキュートストローク委員会」を設置している。症例ごとに徹底的に各プロセスを検討し、得られた改善案を各部門にフィードバック。その結果、搬送から治療開始まで「60分以内」が理想とされる中、同病院は中央値「30分台」という大幅な時間短縮を実現した。

 脳神経外科の救急搬送件数は年間約4000件を数える。集中治療室・SCU(脳卒中ケアユニット)を21床備えているほか、急性期病床を100床以上持ち(2021年7月末現在)、全国でも有数の充実した医療体制を整える。

  • 【開頭クリッピング術】開頭し、瘤の根元をクリップで挟み、血流を止める
  • 【脳動脈瘤コイル塞栓術】瘤にコイルを詰めて血流を止める

  • 【フローダイバーターステント治療】(左)脳動脈瘤のある位置に(中)網目の細かいステントを留置する(右)瘤へ流入する血液量が減少し、徐々に血栓化することで破裂を防ぐ

患者を救う2刀流開頭手術と血管内治療

 脳卒中の治療法には大きく分けると、頭を開く開頭手術とカテーテルを用いた血管内治療の2つがある。どちらにも対応できる医療機関は多くはない。

「当院では開頭手術と血管内治療の両方ができるチームを育成しました。そうすることで選択の幅が増え、より安全性の高い治療が可能になります。血栓や動脈瘤の部位、形状、患者の年齢・健康状態・意思などを加味して術式を選択するようにしています」と森本院長は話す。

 くも膜下出血の場合、高齢化によって需要が増す低侵襲治療「血管内コイル塞栓術」とともに従来型の「開頭クリッピング術」にも柔軟に対応する。 

 くも膜下出血の原因となる未破裂脳動脈瘤の予防策として注目される新しい血管内治療「フローダイバーターステント治療」は同院含め全国でもごく一部の医療機関のみが施行可能な術式だ。脳動脈瘤のある正常血管に特殊な網目構造のステントを留置することで脳動脈瘤への血流を制御し、治療完了となる。

急性期から回復期まで一貫した脳卒中治療ケア

 回復期リハビリテーション病棟も60床備え、ケア・リハビリテーション環境も万全だ。

 「脳卒中は後遺症が残りやすい疾患です。患者さんに安心していただけるように治療からリハビリまで一貫して、同じメディカルスタッフがケアする体制を整えています」と話す森本院長を中心に、「チーム新都市」の躍進は続く。

  • 充実したリハビリ環境を整える
  • 全国有数の規模「21床のSCU」

※出典:厚生労働省 平成29年(2017)患者調査の概況

院長

森本 将史

日本脳神経外科学会認定
脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会認定
脳血管内治療専門医

医療新聞社
編集部記者の目

百戦錬磨の森本将史院長に「救急で患者さんが運ばれてきたとき、開頭手術がよいか、カテーテルがよいか迷うことはないんですか」という質問をしたところ、「迷うことなく、より安全性の高い治療法を選択しています」という返事。一刻を争う脳疾患の治療において「悩む」という悠長な選択肢はない。生死に直結するギリギリの現場で活躍する森本院長はまぶしかった。

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【診療科目】脳神経外科、整形外科、内科、循環器内科、
リハビリテーション科、麻酔科(里見憲昭/三村大悟)

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【休診日】土曜日午後、日曜日・祝日 ※救急は24時間受付

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TEL: 045-911-2011 (代表)

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