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土井医院

在宅医療の中核を担う
多職種連携の在宅支援室

24時間365日体制での緊急往診を実施

 京都府長岡京市にある土井医院を表すキーワードは「連携」。

「診療所と病院の連携」「医療と介護の連携」を軸に、定期訪問による診療、看護、リハビリに加え、24時間365日体制での緊急往診を実施してきた。「病院との連携を密に取ることで、がんや認知症、神経難病など幅広い疾患への対応が可能となりました」と土井正樹理事長は語る。

 同院は在宅診療・訪問診療の先駆的存在。1999年から在宅診療に積極的に取り組み、22年の歴史を刻んできた。

 同院の中核的役割を担っているのが在宅支援室。患者や、その家族、ケアマネージャーなどの「自宅に戻って療養したいが、十分な緩和ケアは受けられるのだろうか?」「独居の方が自宅で最期まで過ごしたいと望んでいるが、可能だろうか?」といった、さまざまな疑問・相談に応えてきた。

  • 毎朝行うミーティングを通じ、高いチーム力で サポートする

多職種連携のポイントは緊密なコミュニケーション 

 在宅支援室に属するのは医師や看護師、社会福祉士、相談員ら。多職種でチームをつくり、それぞれの視点から患者と、その家族の気持ちに寄り添い、充実した在宅療養が送れるよう、迅速かつ丁寧に対応している。

 多職種連携のポイントは緊密なコミュニケーション。毎朝30分、全員参加の会議を行い、きめ細かな方針を検討する。「時代を超え、次代を見据えた在宅医療を提供し、患者さんの『自分らしい生き方・暮らし方の実現』を、ともに目指していきたい」と土井院長の目は未来を向いている。

文/岡林 秀明

理事長

土井 正樹

どい・まさき●医学博士。1983年、京都府立医科大学卒業、同第一外科(消化器外科)に入局。

医療新聞社
編集部記者の目

 京都府長岡京市の土井医院は在宅診療・訪問診療のパイオニア的存在。1999年の設立当時は在宅診療自体が知られていないし、在宅療養支援診療所の施設基準も設けられていなかった。試行錯誤の取り組みが続いたが、一貫して「自宅に戻りたい」「住み慣れた街で暮らしたい」「自宅で最期を迎えたい」と望む患者に寄り添いながら、関係機関との連携を築き、在宅診療の知名度向上に貢献してきた。

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