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医療法人一輝会

荻原みさき病院

自分の家族が入院できる
病院を目指した

足を運んで顔をあわせて信頼を培ってきた

 神戸市兵庫区の荻原みさき病院は市内有数の回復期リハビリテーション病院。名前を聞きつけ、市内はもちろん東は大阪市、西は明石市、姫路市からも多数の患者が訪れる。大半が現地の医療機関からの紹介。「信頼を得るためには足を運んで顔をあわせることが大事。電話やメールでは思いは伝わりません」と荻原徹院長は力を込める。労をいとわずドクターやスタッフが地域医療機関を訪れ、信頼を培ってきた。

 同院の第1の強みは質、量ともに豊富なリハビリスタッフ。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士らが約60余名在籍、急性期治療を終えた脳血管疾患、呼吸器疾患、廃用症候群、整形疾患などの患者を受け入れ、患者一人につき1日最大3時間のリハビリに汗を流す。スタッフの能力向上にも力を入れ、リハビリ関連学会での研究発表、脳卒中や呼吸リハなどの資格取得にも積極的に取り組んできた。9月にはケアワーカー単体の組織としてケアワーカー部を立ち上げた。ケアワーカーは看護部の傘下であることが多く、全国的にも珍しい試みだ。

 第2の強みは患者一人ひとりに応じたオーダーメイドのリハビリ。「患者さんの喜んでいる姿が何よりの喜び。自分の家族が入院できる病院を目指しました」(荻原院長)の信念のもと患者に寄り添ってきた。多職種が連携、必要なら院外とも協働し、適切な医療を提供している。新型コロナウイルス感染症のため家族の面会を禁止する医療機関が多かったが、同院は時間を区切って家族との面会を実行、患者、家族から大いに喜ばれた。

退院後の「暮らし」も視野に入れ、徹底的にフォロー

 第3の強みは退院後の「暮らし」も視野に入れたプログラム。退院直前には家族や地域のケアマネジャーも巻き込んだ退院前カンファレンスを実施、退院後も能力が衰えないよう外来リハビリ、訪問リハビリ、失語症友の会などを行い、徹底的にフォローしている。

 同院は2023年4月、新たな病院へと生まれ変わる。神戸市中央区で歴史を刻んできた同じ法人の荻原整形外科病院と統合し、急性期から回復期、慢性期に在宅医療まで一貫して対応できる荻原記念病院(神戸市長田区)として新出発するのだ。

 ミサワホームとの共同企画のかたちで病院・マンション一体型複合施設として構想され、低層階は病院、上層階は分譲マンションという画期的な施設。「姿は変えても患者さんに寄り添い、地域に頼りにされる医療機関であり続けます」と荻原院長は力強く語った。

理事長
院 長

荻原 徹

医療新聞社
編集部記者の目

「新長田に医療×住宅による複合的なランドマークが誕生」とニュースでも大きく報道された。2023年、神戸市長田区の新長田駅前に誕生する萩原記念病院は病院・マンション一体型の画期的な施設。1~5階は病院、上層階はマンションで、緊密に連携、自宅に居ながら診療の順番が待てる。1階敷地内の憩いの広場では健康増進や防災・減災などのイベントの開催を予定、住民・地域の健康づくりを幅広くサポートする。

Information

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荻原みさき病院

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