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公益社団法人 地域医療振興協会

練馬光が丘病院

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充実した治療体制で弁膜症など
さまざまな心疾患に対応

低侵襲手術とリハビリで早期社会復帰が期待できる

 練馬区で病床300床以上の規模を持つ練馬光が丘病院は、東京都の急性大動脈スーパーネットワーク重点病院の一つ。循環器部門の治療体制が十分に整えられ緊急手術に24時間365日対応している。

 心臓弁膜症の場合、循環器内科で外科の対応が必要と判断された患者は、心臓血管外科へ送られる。患者を心臓のエコー検査およびCT検査にかけ、大動脈瘤や狭心症など他の疾患がないかどうか全身を精査する。

 特に問題がなければ手術となるが、同院では右小開胸手術を第一選択としている。右の側胸部を小さく切開して、肋骨の間から心臓にアプローチするもの。胸骨を切断しないので骨格の動揺が抑えられ、輸血も少なくて済み、切開創も小さいので患者負担が小さい。

 心臓血管外科の手術直後は患者を集中治療室にて、常駐の集中治療専従医が治療にあたる。重症患者の治療に精通しており、外科医が手術中でも常に患者の近くにいるので、患者の容体が変化しても迅速に対応できる。

 術前術後のリハビリ体制も充実している。12名の心臓リハビリテーションの専属スタッフが在籍。術前の全身状態の把握から始まり、術後は集中治療室に患者がいる期間からリハビリのスタッフが入って、患者の早期退院に尽力している。

 心臓血管外科部長の岡村誉医師は次のように語る。

 「胸痛や息苦しさがある場合、心臓弁膜症が原因である可能性は十分にあります。それを放置しておくと、心臓の機能が落ちてしまって寿命にも悪影響を及ぼします。近年は体の負担の軽い手術が可能ですから、少しでも症状を感じたら、お気軽に当院へお越しください」

 なお同院は2022年10月に病床457の規模で移転を予定しており、手術室や、心臓カテーテル検査室も増え、心臓疾患治療に対して、より強力な病院へと進化する。

 取材・文/牧野晋一

副院長・循環器センター長

安達 秀雄

循環器内科部長

荒尾 憲司郎

心臓血管外科部長

岡村 誉

医療新聞社
編集部記者の目

練馬区内に3つしかない病床300床以上を持つ病院のうちの一つが練馬光が丘病院だ。東京都の急性大動脈スーパーネットワーク重点病院の一つとなっており、緊急手術に24時間365日対応している。心臓血管外科の手術直後患者は、いかなる状態の変化にも対応できるよう、集中治療室で常駐の集中治療専従医が治療を担当する。12人の心臓リハビリテーション専属スタッフが在籍し、充実した術前術後のリハビリ体制を築いた。循環器部門の治療体制がここまで整えられた病院はそう多くなく、心臓に不安を持つ人が遠方からも訪れている。

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