- 大阪府
社会医療法人 生長会
府中病院
- 動画あり

最新のロボット手術を導入し、
体に負担の少ない手術を追求
チーム医療で緊密な連携を実践
患者に優しい、質の高い医療を提供する府中病院は近隣医療機関と連携しながら、南大阪における基幹病院の役割を務める。
前立腺がんから始まったロボット手術の保険適用。2016年、泌尿器科からダビンチシステムをスタートさせ、保険適用となる治療分野の拡大とともに消化器外科、婦人科も加わった。導入初年度から順調に手術実績を伸ばしている※。21年1月に新機種を導入し、精緻な手術に磨きをかけ、同年4月、ロボット手術センターを設立。「患者さんの早期の社会復帰を目指し、できる限り傷が小さく、体に負担の少ない手術を追求しています」とロボット手術センター長・内間恭武医師は話す。
ダビンチ手術に特化した看護師や臨床工学技士らのチームが手術環境を整え、術者は操縦席に着き、3Dモニターを見ながら治療する。「高画質な術野と手振れ補正機能が手術のクオリティーを高めてくれます」とロボット手術センター副センター長・播本幸司医師は魅力を語る。
同センターの特徴は4人の医師の緊密な連携。直腸がんが子宮に浸潤したときは「まず直腸の手術を内間先生が行い、途中から子宮部分の治療を私が引き継ぎました。操縦席を代わるだけなので、阿吽の呼吸で治療できます」と婦人科副部長・西岡嘉宏医師はスムーズな連携を強調する。トレーニングを積んだ医師が臨機応変に対応する。「進行性胃がんの場合、手術の前後に抗がん剤などを用いることで、根治性と長期成績の向上を目指します」と外科センター副部長・平川俊基医師。
府中病院は複数の治療プランを用意し、患者と相談のうえ、適切な治療を提案する。「気になることや不安に思うことは遠慮なくお声がけください」とメッセージを送る。
取材・文/五十嵐幸司
ロボット手術センター長
外科センター長
内間 恭武

ロボット手術センター副センター長
泌尿器科部長
播本 幸司

婦人科副部長
西岡 嘉宏

外科センター副部長
平川 俊基

医療新聞社
編集部記者の目
泌尿器科、消化器外科(上部と下部)、婦人科の医師4名を中心に構成されるロボット手術センター。4名同時のインタビューからも医師同士のスムーズな連携を感じた。センター長・内間恭武医師を中心に何でも言い合える風通しのよさと、お互いをフォローし合う理想的な関係がつくられている。多臓器浸潤がんのロボット支援下手術を2人の医師で行う際、阿吽の呼吸でダビンチの操縦を交代し、治療する。麻酔科医、看護師、臨床工学技士らとともに南大阪エリアの健康を守っている。
Information
【診療科目】 外科・泌尿器科・婦人科を含め計31科
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