• 千葉県

医療法人社団誠高会

おおたかの森病院

年間94件の緊急手術に臨む
心臓血管外科チームの総合力

　当院の心臓血管外科は2014年12月の開設以来、24時間365日体制で幅広い心疾患に対応してきました。21年１月から12月の手術件数は、開心術および腹部大動脈瘤手術175件で緊急手術は94件(53%)。そのうち急性解離54件、胸部大動脈瘤破裂10件、腹部瘤破裂9件。これらの大動脈手術は待ったなしで、長時間に及ぶことが多くなります。患者さんの身体的負担が大きく、術後も合併症発生率が高いことから一般的には敬遠される傾向にあります。

　この高難度手術に果敢に臨むのが当科のスタッフ。大動脈手術ではチームの総合力が要求され、体制を整えるのが最も重要です。例えば車の生産において、その工程に乗せれば自ずと製品が完成するように、各部門が最大限に能力を発揮し、有機的につながることで患者さんを回復へ導くのが
〝チームの持つ総合力〟です。私たちはいかなる重症の患者さんに対しても揺るぎない自信をもって臨めるそんな強みを追求しています。

　この総合力がその他の心臓手術にも絶大な力となり、地域の心疾患に対応する「最後の砦」として機能できるよう努力し続けます。