• 千葉県

名戸ヶ谷病院 関節治療センター

  • 動画あり

先進的な個別化医療に挑む
再生医療とロボット支援手術

再生医療から人工関節まで幅広い関節疾患に対応

1983年から総合病院として千葉県東葛地区を支える名戸ヶ谷病院(柏市)。2019年に新築移転し、さらなる充実を図る。同年、高齢社会で増加する関節疾患に対応するため、関節治療センターを開設。

「受診理由で多いのが変形性膝関節症。軽度から重度まで、患者さんの期待に応えられるよう多彩な治療法を用意しています」と、整形外科部長を務める國府幸洋副院長は話す。

 初期から中期のひざ変形に適応となるのが再生医療※。患者自身の血液を採取し、成長因子等を抽出して関節に投与するPRP(多血小板血漿)療法と、さらに成分を凝縮させたAPS療法で、痛みの改善を目指す。

テクノロジーを活用し高度な個別化医療を実現

 変形が中期から末期の患者に有用な治療が人工関節。筋肉組織の切離を抑える最小侵襲手術(MIS)や、正確に人工関節を設置する最新のロボット支援手術を提供する。一人ひとり異なる膝の軟部組織や靭帯バランスに対して、先進ロボット技術を活用した個別化治療で、早期復帰をサポートする。

 患者の負担軽減にも尽力。水冷式高周波バイポーラによる速やかな止血により、組織の熱損傷と出血量の低減に取り組む。手術中の多剤カクテル注射や術前・術後の弱オピオイド鎮痛薬など多角的疼痛管理で痛みをできるだけ緩和させ、円滑なリハビリを実施し、1~2週間の短期入院で社会復帰へと導く。

 入院前から退院後まで手術と連動したスマホアプリを活用する。患者情報(手術内容・時期)を基に、必要な時期に適切な運動メニューを通知。また術後データを蓄積・統計化することで「関節の長期安定」という未来づくりにも貢献する。

「治療の疑問・不安点を丁寧に説明し、スタッフと協力しながら患者さん本位の治療を実践しています」と國府副院長。早期回復と長期安定の両立を目指し、名戸ヶ谷病院は前進を続ける。

※自由診療(税込) PRP療法 片膝1回/33,000円 両膝1回/61,600円 APS療法 片膝1回/330,000円 両膝1回/660,000円

副院長/整形外科部長

國府 幸洋

日本整形外科学会認定
整形外科専門医

医療新聞社
編集部記者の目

副院長・整形外科部長の國府幸洋医師への取材。元々、手先が器用で空間認知の能力が高かったということでマイクロサージャリーを特徴とする手外科に進まれたという。今回取材した関節治療センターで膝・股関節疾患治療に従事するとともに、リウマチ・手外科センターでの治療も続けている。整形外科領域は、ほぼオールマイティーという國府医師の存在は心強い。

Information

名戸ヶ谷病院 関節治療センター

ホームページ

【診療時間】 月~金 9:00~12:00/14:00~17:00
       土 9:00~12:30

【休診日】土午後・日・祝

〒277-0084 
千葉県柏市新柏2-1-1

TEL.04-7167-8336

名戸ヶ谷病院 関節治療センター 紹介動画