健康長寿につながる歯を温存する虫歯治療

　千葉県・柏駅東口から徒歩5分の好立地にあるジャパンデンタルクリニック。11名の歯科医師がそれぞれの得意分野を活かし、口腔外科、歯周病治療、歯列矯正、入れ歯の補綴など幅広い領域に対応。1日に約200名の患者が訪れ、セカンドオピニオンも多い。

　チームを率いる田名網宏樹院長は虫歯治療のスペシャリスト。「モットーは『抜かない、痛くない、怖くない』。抜歯で噛む力が弱まったり、口腔内が乾燥しやすくなったりすると、認知症リスク上昇や免疫力低下を招き、全身の健康に影響する恐れもあります。8020運動といいますが、8028を目指したいですね」と力を込める。

　抜かない虫歯治療を可能にするのは、さまざまな新しい治療法だ。表面が脱灰するC1はコーティング剤を塗るアイコン治療で改善が見込める。象牙質まで進行したC2や神経に到達したC3の場合、ドックスベストセメント※１を塗布。C2の多くはそのまま治療が完了する。神経を取ると歯がもろくなるため、C3でも神経を温存する可能性を模索する。

　歯を削る際はMI（ミニマムインターベンション）治療を実施。マイクロスコープで患部を拡大し、最小限の丁寧な削り方で進める。またタービン（ドリル）ではなく、熱で削るエルビウムヤグレーザーを採用。音や振動がなく、恐怖心の軽減が目指せる。麻酔も貼るタイプのペンレステープや笑気麻酔、電動麻酔などを駆使し、痛みを抑える。

　かぶせ物もセラミック※２を選択することがほとんど。「一見保険適用されている銀歯のほうが安価に見えますが、歯と詰め物の隙間から虫歯菌が入り、再治療が必要になることもあります。長い目で見るとセラミックのほうが、治療費が安く済む可能性が高いのです」と田名網院長は熱く語る。
2023年には東京や埼玉をはじめ、全国5カ所に分院を開く予定。抜かない虫歯治療の広がりに注目だ。


※1 自由診療 6600円（税込）　※2 自由診療 オールセラミック 4万6660円（税込） オールジルコニア 6万1350円（税込）