熟練の技術が光る低侵襲な術式で対応

　整形外科領域で、関西圏を中心に、確固たる信用と実績を積み上げてきた大阪整形外科病院。人工関節センター、脊椎・脊髄病センター、関節鏡・スポーツ医学センターの３つのセンターを置き、それぞれの分野に特化したスタッフを配置している。特に股関節や膝関節の人工関節置換術においては、毎年のように大きな実績を積み上げている。

　股関節の手術は、切開創をできるだけ小さくして、中の筋肉は切らずに温存し、手術時間をなるべく片側１時間以内で収まるように留意している。膝関節手術時間は両側2時間以内をめどとし、切開創も小さく開く。そのため、低侵襲で出血量も非常に少なく、患者にとって負担の小さい手術を目指している。

「股でもひざでも、変形性関節症の患者さんは、両側を痛めている方が非常に多いです。そのため１回の手術で両側を治療するか、２回に分けて手術をするか選択することになります。患者さんに両側手術にも耐えるだけの体力があれば、手術は１回で完了し、リハビリまで含めたトータルの治療期間が短くなります。また費用も手術を２回に分けるよりも少なくて済みます。患者さんにとってメリットがあるため、当院では、両側手術を積極的に行っています」と岩城啓好院長は話す。

• 股関節の人工関節置換術
• 膝関節の人工関節置換術

充実のリハビリ体制で術後の患者をフォロー

　術後のリハビリテーション体制も充実している。リハビリに特化したスタッフを38名以上配置して、リハビリ室の大きさも１００坪以上と、十分な広さだ。こうしたスペックを活かして、患者に対しては１日２時間以上のリハビリを施している。

　院長自身も週１回は入院患者全員を回診し、その様子を確認している。その上でスタッフや患者本人と話し合い、一人ひとりに適したリハビリメニューを立案している。

　また退院後の通院リハビリについても、積極的に対応している。患者から退院後もリハビリを続けたい希望があれば、納得のいくまで対応する。

患者の健康寿命を考慮し骨粗鬆症の治療にも注力

　昨今、高齢化の進展により、圧迫骨折や脊柱変形など、骨粗鬆症を原因とする疾患が急増している。同院でもそうした患者が多数来院しているという。

「骨粗鬆症そのものには自覚症状がなく、骨折して初めて発覚するわけです。実は私が抱えている患者さんで、今一番多いのが骨粗鬆症の方なんです。高齢者の方でちょっとした転倒が原因で、なかなか痛みがとれないケースなどでは、骨粗鬆症が原因の骨折であることがとても多いですね。転倒や打撲などの心当たりがなく、関節など何らかの痛みを訴えてくる高齢の患者さんには、骨粗鬆症の治療の重要性を説明して、その検査をおすすめしています。検査内容は骨密度の測定や、血液検査などを行います。骨粗鬆症の診断がついたら、ガイドラインに則って治療を行います。私以外の当院の医師も、骨粗鬆症の検査と治療を積極的に行っています」
と岩城院長は力を込める。

　このように、検査から治療、リハビリにいたるまで、シームレスに患者に寄り添って手厚く治療を行っている。また、治療方法に関しても、熟練の技術を持った手術治療にとどまらず、保存療法、薬物療法、再生医療（PRP／APS療法）※と幅広い。

　もし、関節や四肢に多少なりとも不調を感じたら、同院へ相談に行かれたらいかがだろうか。

※ 自由診療　PRP療法（１箇所110,000円、２箇所132,000円）、APS療法（片膝330,000円）

取材・文／牧野晋一