• 京都府

亀岡市立病院

低侵襲治療に取り組み、
早期の社会復帰を目指す

京阪神都市圏からアクセス至便

 亀岡市立病院は2004年、小規模急性期病院として開院した。病床数は100床。現在、消化器内科や循環器内科など計13の診療科を有している。特に脊椎センターは治療を求めて遠方からの来院も多く、患者からの信頼も厚い。同院がある京都府亀岡市は京都市までの所要時間が電車や車で約20分、大阪市へも約1時間。京阪神の都市圏からアクセス至便なのも、来院を促す要因だ。

 骨、関節、靱帯などを扱う整形外科は、京都府立医科大学から派遣された常勤医師5名が診療に当たる。同院の目玉である脊椎センターは後にフリーランスとして活躍する成田渉医師が2018年に立ち上げた。成田医師は現在も診療に尽力し年間300件以上※の手術全て責任を持って執刀するほか、全国から見学希望の医師が訪れる。

「府内最大の農地面積がある亀岡市は、農作業の従事者が多く、脊椎疾患で悩む人も少なくありません。しかし、脊椎手術は非常に難易度が高く、対応できる医師が非常に限られるため、手遅れの状態で後遺症が残った患者様を多く見てきました。こうした問題を解消する拠点として当センターを立ち上げたのです」(成田渉医師)

体への負担を抑え、除圧術、固定術、矯正術を実施

 まず、問診と診察を経て、X線、MRI、CTなどの検査をして診断する。治療は薬物療法などの保存療法と手術療法がある。

「狭窄が強く、今後悪化が予想されるならば、手術に進みます。顕微鏡や内視鏡、高解像度透視装置や独自に開発した機器などを用いて最新のMIST(最小侵襲脊椎治療)をします。小さな切開で、出血が少なく、手術時間が短いと同時に入院期間の短縮や合併症のリスク低減も期待できます。患者様の体への負担を抑え、翌日から歩ける手術ができます」

 さらに、手術の強い味方が導入機器の数々だ。「ロボティクス手術用顕微鏡」は患部を観察するレンズの位置をモーター制御し振動を最小限に抑える機能で精度の高い手術をアシスト。「フラットディテクタCアーム」は、従来型に比べ、安定した高画質の画像が得られる。これらの機器を用いることにより安全な手術が期待できる。

「早期発見・早期治療が非常に重要です。一度悪くなった神経は元に戻りません。できる限り早期に社会復帰できる治療を目指します」(成田医師)

脊椎センター長

成田 渉

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亀岡市立病院

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