当院では呼吸器内科と呼吸器外科が密に連携を取り、豊富な経験に基づく最適な治療を提案いたします。手術(57名/年)※では胸腔鏡を用いた低侵襲手術が主体で、ロボット支援下手術も行っています。術前または術後の薬物療法や放射線治療を行うことで治療成績の向上が期待できます。薬物療法では、分子標的治療薬(50名/年)※や免疫チェックポイント阻害薬を中心とする外来治療(90名/年)※が一般的です(※2022年度実績)。治療法が進歩した一方で多種多様な副作用・合併症が現れることもありますが、当院では総合病院として各科を挙げてさまざまな副作用に対処できる体制ができています。

　また、闘病中には、その過程で多くの悩みや困りごとが出てくることもあります。当院では、日本看護協会認定がん化学療法看護認定看護師、日本医薬学会認定がん専門薬剤師、栄養士、理学療法士、医療社会事業課など多職種で患者さんを支えます。また痛みなどの症状に対しては、緩和医療チームに相談することもできます。患者さん一人一人の病状に応じた質の高い治療を提供することが我々の使命と考えています。