当院は大阪府からがん診療拠点病院（肺がん）の指定を受け、地域の基幹病院として肺がん診療を強力に推進するため、2023年1月に “肺がんセンター”を開設いたしました。肺がん診療のエキスパートが、初診からシームレスに診断・治療を滞りなく進めます。内科的治療は、免疫チェックポイント阻害薬等の登場で、より高度な知識と経験が求められています。当院では年間300例程度(※1)の肺がん患者を受け入れ、5名の日本呼吸器学会認定呼吸器専門医を中心に、最新の薬物療法を展開しています。外科分野でも熟練した3名の日本呼吸器外科学会認定呼吸器外科専門医を含むチームで低侵襲胸腔鏡手術から拡大手術まで、年間100例前後(※2)の肺がん手術を行っています。また医師や看護師のみならず、薬剤師、リハスタッフ、管理栄養士、心理士などの多職種が有機的にかかわって、きめ細かく治療を支えています。患者様の病状や生活環境は一人ひとり異なりますが、“肺がんセンター”は全ての患者さんが高度に個別化された肺がん治療を受けられるように、安全性を追求した良質な医療環境を提供しています。

(※1)2018年1月～2022年12月におけるがん登録(肺がん)の平均登録数283件
(※2)2018年1月～2022年12月における肺がんの平均手術件数109件(うち胸腔鏡下100件)