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横須賀市立うわまち病院

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創が小さな 小開胸 で
低侵襲な心臓手術を実践

質の高い基礎教育を提供する臨床研修指定病院

 病床数417床の地域医療を担う横須賀市立うわまち病院は横須賀市内のほぼ中央に位置し、人口約70万人が暮らす横須賀・三浦医療圏にある。

 地域住民に寄り添う医療機関で知られる同院。医師への教育や研修を重視、医療現場で有用な基礎教育を提供する臨床研修指定病院として名高い。急性期から社会復帰まで、診療は患者のあらゆるニーズを考慮し、先進的かつ効率的な体制で医療を提供している。

 同院の心臓血管外科は胸骨を縦に割らない、片側に創を作る側方小開胸による低侵襲な心臓手術で定評がある。

「県内の心臓血管外科の中でも、当院は小切開手術が多いのが特徴」と話すのは心臓血管外科部長で2009年に同科の設立を手掛けた安達晃一医師だ。

「側方小切開は、右小切開アプローチによる弁膜症手術、大動脈弁と僧帽弁の同時手術、メイズ手術や左心耳閉鎖術の併施も標準術式です。左小切開の冠動脈バイパス手術など全心臓胸部大血管手術の多くを占めています」(安達医師)

高齢者や合併症のある患者へステントグラフト治療

 同院が手掛ける、もう一つの低侵襲治療がステントグラフト治療。カテーテル操作で動脈瘤を血管の内側で被覆して破裂を防ぐ、体への負担が少ない外科的処置だ。

 同院は下肢静脈瘤の改善にも注力する。症状が進むと、合併症や血栓のリスクが高まる。

「下肢静脈瘤は横須賀三浦地区では長年、症例数を多く重ねています。血管内レーザー治療をいち早く導入。静脈内に医療用接着剤を注入して固め、血液の逆流を止めるグルー治療も実践し、治療選択の幅を広げています」(安達医師)

 同院は緊急手術にも充実した布陣を敷く。急性大動脈解離や大動脈瘤破裂などに対して24時間体制で治療に当たる。

「当院を開設した2009年頃まで、この地区には突然の大動脈疾患を緊急手術できる医療機関がありませんでした。そこで私は、この横須賀市内で心臓血管疾患の治療を完結する旨をスローガンにして、当科を設立したのです。今も緊急手術を断ることはありません。さらに、当院は2025年に横須賀市本庁地区から南部の久里浜地区に新築移転します。そこではハイブリッド手術室を導入し、TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)をはじめ、さらに大動脈血管内治療と低侵襲治療を充実させます」(安達医師)

心臓血管外科部長

安達 晃一

あだち こういち

医療新聞社
編集部記者の目

 心臓血管外科部長の安達晃一医師は心臓血管外科の説明は非常に明瞭かつ明快だったのが印象的だ。取材中、循環器の仕組みを輸出入する国の経済に例えて、解説してくれた。
「経済と一緒だと思います。例えば政府がこういう施策をやりましたっていうと、 経済が活性化しますよね。それと同様に、体のここをこういう風に治したら、その通り血の巡りが良くなって改善します。経済も循環器もどちらも理にかなっていて、ちゃんとファンクションがあって、結果が出るというところ面白いなとは思っています」
 安達医師から感じるのは心臓血管外科への飽くなき探求心だ。そんな理想を追い求める姿こそが地域医療に貢献していることは言うまでもない。

Information

横須賀市立うわまち病院

ホームページ

〒238-8567
神奈川県横須賀市上町2-36

TEL.046-823-2630

【初診受付時間】月~土8:30~11:30

【休診日】日・祝・年末年始

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