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名古屋セントラル病院

最新機器と高度な技術で挑む
膵臓がん治療の最後の砦

最新機器と革新的技術の融合

 名古屋セントラル病院は、先進機器を備え、高度な医療技術と、地域に根差したきめ細かなサービス、そして患者一人ひとりに適した医療を提供している。

 設備としては、高精度な放射線治療装置、PET/CT、3・0テスラMRI、マルチスライスCTなど、数多くの先進医療機器を備えている。さらに、2022年3月からは手術用支援ロボットによる手術も開始した。  

 中尾昭公院長は、名古屋大学の第二外科の教授(現・名誉教授)を務め、11年に招聘された。中尾院長は膵臓がん治療のオーソリティとして高名であり、同院には口コミや紹介などで、北海道から沖縄まで全国各地から患者が訪れ、膵臓がん治療の最後の砦として評価されている。

セカンドオピニオンの外来に注力

 セカンドオピニオンの外来に注力しているところも大きな特長。他の医療機関を受診し、セカンドオピニオンを希望する患者に対し、適切な治療選択の助言や判断を提供しているのだ。セカンドオピニオンを重視し、外来は中尾院長自らが診察を行う。19年10月~23年11月には1149例の相談を受けた。
「診察は1人の患者さんに対し、時間をかけて行っています。膵臓がんの診察はそれだけ難しく重要なことなのです。丁寧な説明が患者さんに好評を博しています」と中尾院長は話す。

 進行した膵臓がんなどで手術不可能と判断されたり、抗がん剤や放射線治療の効果がないとされたりした患者には「最後の砦」の役割を果たす。症例によっては外科手術が可能と判断、同院で引き受け、中尾院長が執刀している。

「経験の少ない熟練度の低い医師による膵臓がんの手術は難しい。ですから私が先頭に立ち、手術を行っています。22年には当院で年間81症例の膵臓がん切除を行いました。81年に私が開発した『門脈カテーテルバイパス法』と92年に開発した『メセンテリックアプローチ』により、新しい膵臓がん手術が完成し、手術成績は大幅に向上しました」

 全国の医療機関から見学に訪れる若手医師が引きも切らない。同院は名古屋駅に近くアクセスも良好。病室は全個室となっており、快適な入院生活を送ることができる。少しでも気になることがあれば初診でも、セカンドオピニオンでも訪れてみてはいかがだろう。

院長

中尾 昭公

名古屋大学名誉教授
日本外科学会認定
外科専門医
日本消化器病学会認定
消化器病専門医

医療新聞社
編集部記者の目

団塊の世代の医師で、第一線で手術を行っているのは自分が最高齢ではないかと中尾院長は言う。しかし、そのようなことは微塵も感じさせず、バイタリティに満ちた姿勢と、患者を助けたいという強い気持ちが強く伝わってきた取材だった。30代前半のころ、名古屋大学の在籍中(のちに第二外科の教授となり、現在は名誉教授)、膵臓がん手術が不可能とされていた時代に2つの術式を開発して手術を可能にした膵臓がん治療の大家だ。

Information

名古屋セントラル病院

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