• 大阪府

医療法人光誠会

しろばとクリニック

「幸せでした」と思ってもらえるよう
ハイレベルな在宅医療の提供を目指す

患者の心に寄り添う24時間365日の訪問診療

 「自宅で安定した療養生活を送りたい」という患者の気持ちに寄り添い、しろばとクリニック(大阪府八尾市)は24時間365日、訪問診療を行う。2010年に20人の患者からスタートし、がん、老衰、臓器不全など終末期で医療依存度が高い高齢者を中心に、23年現在は約150人の患者に対応。毎朝のミーティングで訪問する患者の状態を確認・共有し、万全の状態で診療を行っている。

 在宅医療には自由な生活と介護サポートが受けられるというメリットがある。それを踏まえ、「緩和ケア」と「看取り」を診療の中心に据える。

 「在宅医療とは患者さんの生活に入っていくこと。目線、口調など、その方のリズムに合わせながら話を伺います」と栗岡宏彰院長は診療時のポイントを話す。心に寄り添った傾聴や夜間の往診などによって一歩ずつ信頼関係を構築してきた。

 がんの種類や発症部位、転移などによって、自由に過ごせる時間は一人ひとり異なる。在宅看取りを選択した方の自宅での安定した生活を守るため、従来であれば病院で行うような医療行為を在宅医療でも追求。緩和ケアとして疼痛コントロール、胸水・腹水穿刺、胃ろう交換、輸血からレントゲン検査まで対応する高度な医療を提供する。患者の状況によって近隣の東朋八尾病院にてMRI、CT検査も行う。

  • 訪問診療を行う栗岡院長

患者ニーズに応える自宅での看取り

「住み慣れた自宅で最期を迎えたい」という患者ニーズに応えるには看取りの技術が必要だ。医療の質を確保しつつ、スムーズな診療を進めるため、自前の訪問看護ステーションを設置し、スタッフの教育を行った。 

 訓練された看護師は現場でリーダーシップを発揮。日常的に患者と接する機会の多い介護士のレベルアップのために、月一回介護士向けの医療知識勉強会を行うことで、ケアの充実を図っている。リハビリスタッフ、ケアマネジャー、ホームヘルパーらを含めた多職種が連携し、細やかなチーム医療を実践する。

  • 毎朝のスタッフミーティング

 「当院では年間約120人※を自宅で看取っていますが、八尾市には自宅で最期を迎えたくてもできない方が、まだまだ大勢います。今後、高齢化が進むことで、さらに看取りの需要は高くなっていきます。地域全体で取り組むことが大切です」と栗岡院長は力説する。

 他院の訪問看護師らとの積極的な連携や、医療者同士のつながりを促進する交流会、一般の理解を深める講演会など多彩な企画を実行する。

 しろばとクリニックは八尾市全体で質の高い在宅医療の提供、さらには誰もが幸せな最期を迎えられるスタンダードをつくるべく邁進する。

院長

栗岡 宏彰

くりおか・ひろあき●日本内科学会認定総合内科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医。

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